※2025/10/13計算間違いに気づいたので修正しました。
ど〜も。節約と投資で経済的自由を目指す底辺の社畜です。
収入を増やし、支出を切り詰め、余剰資金を投資に回すことばかり考えています。
以前、つみたて投資でFIREするためには、どれくらいの金額と時間が必要かをシミュレーションしました。

運用利回りが5%だったら、FIREまでにあと21年かかるという衝撃的な結果だったね。

どこか早い段階で積立額を増やさないといけないね。
今回は、運用利回りを変えて再度シミュレーションしてみました。果たして、FIREまでにあと何年かかるのでしょうか?
ここで、経済的自由への道のりをもう一度復習しておきましょう。
残酷な資本主義社会の仕組み
まずは、残酷な資本主義社会の仕組みについてです。
R > G
R:資本収益率
G:経済成長率
こちらは、フランスの経済学者トマ・ピケティ先生が著書『21世紀の資本』において、「資本主義の富の不均衡は放置しておいても解決できずに格差は広がる」という主張の根拠として示した事実に基づく不等式です。
資本収益率(R)とは、投下した資金に対して企業がどの程度の利益を生み出したか、という割合です。資本主義社会全体で見ると、資本家が出資したお金が1年でどれだけ増えたか、と言い換えることができます。
経済成長率(G)とは、ある国の国内総生産(GDP)が、1年後にどの程度成長していたか、という割合です。生産活動の成長、つまり労働によって得られる所得の増加率ということになります。もっと簡単にいうと賃金上昇率と言い換えてもいいかもしれません。
Rは、オルカンの過去30年平均のデータでは年10%、もっと長期でも年6%程度となっています。全世界で見ると6〜10%程度ということですね。
Gは、実質賃金上昇率の統計によると過去30年平均では2%程度です。なお、コロナ対策で世界中でお金を刷りまくった結果、インフレが未だに止まりません。実質賃金上昇率は、もう少し低くなるのではないでしょうか。
もちろんPからも物価上昇率を差し引く必要がありますので、6〜10%から物価上昇率2%を差し引いた、実質の資本収益率は4〜8%程度となるのでしょうか。
それでもRとGには、毎年2〜6%の差が出続けることになります。
この2〜6%の差が、ブルジョワジー(資本家階級)とプロレタリアート(賃金労働者階級)の差です。
では、この差を埋めるにはどうしたらよいのでしょうか?
経済的自由への道すじ
残念ながら、この差は埋めることができないと、トマ・ピケティ先生は仰っています。むしろ拡大していくと。
では、賃金労働者階級は、経済的自由を手にする事はできないのか?
そんな事はありません。
ブルジョワジー(資本家階級)に成ればいいのです。

成り方は、いたってシンプルです。
プロレタリアート(賃金労働者階級)として稼いだお金の一部で資産を買えばいいのです。
収入ー支出=余剰資金
余剰資金✕運用利回り^運用期間=資産
まずは、勤労で収入を得ます。
そこから生活費を支出します。
残った余剰資金を投資します。
たったの3ステップです。シンプルでしょ?
ちょっと補足します。
収入は、高い方が早く経済的自由になれます。そして、複数の収入源を持つことがリスクコントロールになります。副業オススメです。
生活費は、低く抑えたほうが早く経済的自由になれます。収入が増えても生活水準を上げてはいけません。
投資先は、できるだけ運用利回りが高いほうがいいですね。でも、利回りにつられて高いリスクを取ることはお勧めしません。ハイリスク・ハイリターン、どころかハイリスク・ローリターンなんて事もありますから注意しましょう。
これを、運用益だけで生活できるまで繰り返したとき、あなたは経済的自由を手にしたことになります。

さあ、経済的自由への復習はここまで。
それでは、シミュレーションと行きましょう!
さあ、シミュレーションだ!
シミュレーションの条件は、以下の通りとしました。
- 毎月5万、10万、15万、30万円積立
- 運用利回りは年率6%
- 月複利で毎月末に利回り繰入(1000円の位で四捨五入)
- 非課税
- 期間は一億円または40年の短い方まで
| 年数 | 5万 | 10万 | 15万 | 30万 |
|---|---|---|---|---|
| 1年 | 62 | 123 | 185 | 370 |
| 2年 | 127 | 254 | 381 | 763 |
| 3年 | 197 | 393 | 590 | 1180 |
| 4年 | 270 | 541 | 811 | 1623 |
| 5年 | 349 | 698 | 1047 | 2093 |
| 6年 | 432 | 864 | 1296 | 2592 |
| 7年 | 520 | 1041 | 1561 | 3122 |
| 8年 | 614 | 1228 | 1842 | 3685 |
| 9年 | 714 | 1427 | 2141 | 4282 |
| 10年 | 819 | 1639 | 2458 | 4916 |
| 11年 | 932 | 1863 | 2795 | 5590 |
| 12年 | 1051 | 2101 | 3152 | 6304 |
| 13年 | 1177 | 2354 | 3532 | 7063 |
| 14年 | 1312 | 2623 | 3935 | 7869 |
| 15年 | 1454 | 2908 | 4362 | 8725 |
| 16年 | 1605 | 3211 | 4816 | 9633 |
| 17年 | 1766 | 3532 | 5298 | 10597 |
| 18年 | 1937 | 3874 | 5810 | |
| 19年 | 2118 | 4236 | 6354 | |
| 20年 | 2310 | 4620 | 6931 | |
| 21年 | 2514 | 5029 | 7543 | |
| 22年 | 2731 | 5462 | 8193 | |
| 23年 | 2961 | 5922 | 8884 | |
| 24年 | 3206 | 6411 | 9617 | |
| 25年 | 3465 | 6930 | 10395 | |
| 26年 | 3740 | 7481 | ||
| 27年 | 4033 | 8065 | ||
| 28年 | 4343 | 8686 | ||
| 29年 | 4673 | 9345 | ||
| 30年 | 5023 | 10045 | ||
| 31年 | 5394 | |||
| 32年 | 5788 | |||
| 33年 | 6207 | |||
| 34年 | 6652 | |||
| 35年 | 7123 | |||
| 36年 | 7624 | |||
| 37年 | 8156 | |||
| 38年 | 8721 | |||
| 39年 | 9321 | |||
| 40年 | 9957 |
一億円を超えたらFIREでいいよね?ということで、この表のような結果となりました。
運用利回り6%になると、毎月5万円でも40年で約1億円に到達しましたね。5%では全く届かなかったので、これは驚きの発見です。何より39年から40年にかけては、1年で630万円も増えています。夢がありますね。
毎月10万円だと30年でゴールです。22歳で大学を卒業したとして、52歳でFIREです。平均的な収入の人が、節約して毎月10万円を投資に回すというのは再現性が高いのではないでしょうか。現実的には、ここが狙い目でしょう。5%のときでも33年で1億円に到達したので、3年短縮できました。
毎月15万円なら25年で一億円超です。22歳から積立開始で47歳でFIRE。40代で経済的自由を掴むことができると、夢が広がりますね。毎月15万円は若い時には特にキツイでしょうが、是非チャレンジして欲しいですね。
そして、毎月30万円なら、なんと17年で一億円超です! しかし、残念な話になりますが、5%でも18年で一億円を超えたので、毎月の投資額がここまで大きくなると、運用利回り1%の差はあまり影響がなくなるようです。
この表の活用方法をご紹介します。なんと、あと何年でFIREできるかを調べることができるのですよ。
シミュレーション表の活用法
わが家の資産を例に考えてみましょう!
赤の太字のところ毎月15万円積立の6年後が、実際のわたしの状況にもっとも近いところになります。2025年9月現在、約1,400万円の運用資産がありますので1,296万円が一番近いですね。
そうすると、現在、毎月15万円積立しているので、0円からスタートだと一億円超まで25年かかりますが、6年目の1,296万円から数えると約19年で一億円超に到達ということになります。

それでも19年もかかるの!?
あなた68歳じゃない!

S&P500は、30年平均でも7%以上の利回りを叩き出してるから、もう少し早く達成できるかも。

子どもの教育費が問題だよ。合格すれば来年から大学生。
毎月15万円積み立ての継続も無理っぽいけどね。

更にインフレも追い打ちをかけてきてるよね。19年後の物価が2倍なら、金融資産が2億円ないとFIREできないもんね。

対策はあるの?

副業だね。収入を増やして、入金を継続するだけ。

副業ぜんぜんはかどってないじゃん!
レバナスの暴騰に賭けるしかないのか…。

まだ20代、30代の方は、早めにライフプランを立てて、パッシブ運用を守ってくださいね。
需要があれば、運用利回りを上げた表も作成してみようと思います。ご希望がありましたらコメント欄で。


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