IHクッキングヒーターとガスコンロ、どっちが経済的か【節約】

経済的自由

2021年3月30日から、石垣島に移住して単身赴任生活をしています。

台風による停電が頻発する石垣島では、ガスは必須です。しかし、石垣島には都市ガスがありません。やむなく、料金が高いプロパンガスを契約しています。

プロパンガスを使うのは、ガス給湯器とガスコンロのみです。浴室乾燥機なんてありません。お風呂のガス給湯器を節約することはできないので、ガスコンロを卓上IHクッキングヒーターに変えたら節約できるのか、シミュレーションをしてみました。

IH(電気)、都市ガスとプロパンガスの比較

最初に、シミュレーションの前提条件を決めます。今回は、1L(リットル)の水を沸騰させるのに必要な料金を計算する事にしました。

結果だけ知りたい人は、記事を飛ばして『まとめ』にどうぞ。理科や検証がお好きな人は、最後までお付き合い下さい。

なお、独自の計算ですので、正確な料金ではありません。計算の過程に間違いがあるかもしれませんので参考程度にご覧下さい。間違いに気付かれた方は、コメントいただけると幸いです。

前提条件

まずは、シミュレーションの前提条件です。

共通する条件
  • 水の量は1Lとし、1Lの水は1,000gとする。
  • 水温は、水道水の水温約20℃から沸騰する100℃まで、80℃上昇させる。
  • 水1gを1℃上昇させるのに必要な熱量は、4.2J(ジュール)とする。

つまり、1,000g✕80℃✕4.2J=336,000Jの料金を計算します。

ポイント

1Lの水を沸騰させるには、336,000Jの熱量が必要。

IHクッキングヒーター(電気)

IHクッキングヒーター(電気)の前提条件です。

IHクッキングヒーター(電気)の条件
  • 電気料金は、沖縄電力の従量電灯10〜120kwh(キロワット時間)の料金で、2021年4月の燃料調整額と再エネ賦課金を加えた、23.88円(税込)/kwhとする。
  • 1J=1ws(ワット秒)
  • IHの熱効率(エネルギー消費効率)は、某家電メーカー公表の90%とする。

それでは、計算していきます。

h(時間)は、s(秒)に直すと3,600倍なので、1kwh=3,600kws=3,600,000ws=3,600,000Jです。

今回の条件では、336,000Jの熱量が必要でしたが、この熱量を生み出すためには、熱効率が90%なので、

336,000J÷90%≒373,333J

消費することになります。

kwhに直すと、

373,333J÷3,600,000J≒0.1037kwh

料金は、

0.1037kwh✕23.88円≒2.48円

となります。

ポイント

IHクッキングヒーター(電気)で水1Lを沸騰させるには、2.48円かかる。

プロパンガス

プロパンガスの前提条件です。

プロパンガスの条件
  • プロパンガスの料金は、石垣島の1〜3㎥の平均、650円(税込)/㎥とする。
  • プロパンガスの熱量は、1㎥あたり99,000,000Jとする。
  • ガスコンロの熱効率(エネルギー消費効率)は、某メーカー公表の56%とする。

それでは、計算していきます。

今回の条件では、336,000Jの熱量が必要でしたが、この熱量を生み出すためには、熱効率が56%なので、

336,000J÷56%≒600,000J

消費することになります。

プロパンガス(㎥)に換算すると

600,000J÷99,000,000J≒0.00606㎥

料金は、

0.00606㎥✕650円≒3.94円

となります。

ポイント

プロパンガスのガスコンロで水1Lを沸騰させるには、3.94円かかる。

都市ガス

都市ガスの前提条件です。石垣島には都市ガスはありませんが、参考に計算してみました。

都市ガスの条件
  • 都市ガスの料金は、2021年4月の沖縄ガスの1〜25㎥、227円(税込)/㎥とする。
  • 都市ガスの熱量は、1㎥あたり46,000,000Jとする。
  • ガスコンロの熱効率(エネルギー消費効率)は、某メーカー公表の56%とする。

それでは、計算していきます。

今回の条件では、336,000Jの熱量が必要でしたが、この熱量を生み出すためには、熱効率が56%なので、

336,000J÷56%≒600,000J

消費することになります。

都市ガス(㎥)に換算すると

600,000J÷46,000,000J≒0.01304㎥

料金は、

0.01304㎥✕227円≒2.96円

となります。

ポイント

都市ガスのガスコンロで水1Lを沸騰させるには、2.96円かかる。

まとめ

今回の記事では、ガスコンロを卓上IHクッキングヒーターに変えたら節約できるのか、シミュレーションをしてみました。

結論は、プロパンガスよりIHクッキングヒーターの方が節約できます。

水1Lを沸騰させるのにかかる料金を表にまとめました。

使用量単価料金
プロパンガス0.00606㎥650円3.94円
都市ガス0.01304㎥227円2.96円
IH0.1037kwh23.88円2.48円
2021年4月 水1Lを沸騰させるのにかかる費用(税込)

IHが最も経済的で、ついで都市ガス、予想通り最後がプロパンガスでした。

しかし、IHとプロパンガスでは、月に100Lのお湯を沸かしても、その差は146円です。すでにガスコンロを持っている人は、追加でIHクッキングヒーター(約5,000円〜)を買うほどのメリットはないと言えるでしょう。

最後に

これから石垣島に移住する人に、アドバイスです。

もっとも経済的な調理器具の揃え方は、

  1. 2口のIHクッキングヒーターを購入し、メインで使用する。
  2. 卓上カセットコンロを購入して、台風による停電に備える。

もっともダメな揃え方は、

  1. プロパンガスのガスコンロを購入し、メインで使用する。
  2. 卓上IHクッキングヒーターを購入し、たまにお湯を沸かしたり、鍋をしたりする。

です。では社畜の場合は、

社畜
社畜

はい。

一番ダメなヤツです。

奥さま
奥さま

どんまい。

鍋の時は、カセットコンロより経済的じゃない。

社畜
社畜

ありがとう。

でも、石垣島は暑いから、あんまり鍋はしないんだよね…。

コメント

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