2021年、
楽天経済圏の住民を
襲った悲劇(改悪)を、
私たちは、決して
忘れてはいけない。
節約生活を実践するうえで、楽天経済圏を外すことはできません。上級者になると、20歳から60歳までの40年間で400〜800万円の節約になるともいわれています。
実際、わたしも年間40,000P程度の楽天ポイントをいただいていますので、40年なら160万円程度の節約にはなっています。しかし、これは現在のルールでの話です。
楽天は、頻繁にルール改定をおこなっています。そして、このルール改定が、楽天経済圏の住民にとって良い方への改定であることは、残念ながらほとんどありません。
ここでは、そんな楽天経済圏で生活するなら持っておくべ心がまえについて紹介します。
楽天経済圏とは
いまさら説明するまでもありませんが、楽天経済圏とは楽天市場を中心とした消費活動のみならず、クレジットカード、通信、電気、ガス、銀行、保険会社、証券会社など、楽天が提供するサービスの中で生活することを指します。
すべてのサービスを使いこなす上級者もいますが、一部のサービスのみお世話になっている方が大多数でしょう。
楽天経済圏では、利用する楽天のサービスの数によって獲得できるポイントが増える、SPU楽天スーパーポイントアッププログラム制度が設けられており、最大で16.5%ものポイントを獲得することができます。
ちなみに、わたしは5.5%です。この楽天ポイントは、楽天経済圏では現金とほぼ同じ価値をもっています。しかも、最近は実店舗でも使えるところが増えてきており、その価値はますます高まっています。
楽天経済圏の歴史は改悪の歴史
楽天経済圏は、節約生活を送るうえでは大変魅力的です。普通に生活していれば現金とほぼ同じ価値の楽天ポイントがザクザク貯まるわけですから当然ですよね。楽天カードが、クレジットカード満足度で1位になったのもうなずけます。
しかし、楽天は、頻繁にルール改定をおこなっています。そして、このルール改定が、楽天経済圏の住民にとって良い方への改定であることは、残念ながらほとんどありません。
ここからは、その改悪の例を見ていきましょう。
楽天ゴールドカードのSPU改悪
改悪前
- 年会費2200円
- SPUが+4%
年会費無料の普通の楽天カードはSPUが+2%なので、年間11万円以上を楽天市場などで利用すれば年会費の元が取れる計算になっていた。
改悪後
- 年会費2200円(変更なし)
- SPU+2%(年会費無料のカードと同じ)
- 誕生月の利用でSPU+1%(上限2000P)
誕生月に20万円買い物しても200円損をする謎仕様。ETCカードが無料など他の特典もあるがダイヤモンド会員ならそもそも無料。空港ラウンジ2回無料も必要ない。(適用日2021年4月1日より)
公共料金を楽天カードて支払った場合に獲得できるポイントの改悪
改悪前
- 100円利用ごとに1ポイント
実店舗での利用と同じ付与率。1%は最高ではないが高還元の部類に入る。
改悪後
- 500円利用ごとに1ポイント
【変更の対象となる公共料金等】
・公共料金(電気、ガス、水道)
・税金(国税、都道府県税など)
・国民年金保険料
・Yahoo!公金支払い
還元率0.2%!端数が切り捨てられることを考えると実質もっと低い。(適用日2021年6月1日より)
楽天市場などの楽天サービス利用額に応じてで付与される楽天ポイントの対象金額の改悪
改悪前
- サービス利用額100円(税込)ごとに1ポイント付与。
例えば、「楽天市場」の場合、これまでは「税込金額」をもとに100円ごとに1ポイントが付与されていた。
改悪後
- サービス利用額100円(税別)ごとに1ポイント獲得。
改悪後は「税別金額」で100円ごとに1ポイント付与されるため、例えば、「楽天市場」の場合「税込金額」110円ごとに1ポイント付与となった。
なお、楽天市場のSPU(スーパーポイントアッププログラム)で付与される楽天ポイント進呈ルール(対象金額)についても「税別」に変更された。実質付与率は、約9%マイナスとなる。(適用日2022年4月1日より)
楽天経済圏で生活するなら絶対に持つべき心がまえ
わたしは楽天ゴールドカードは所持していなかったので、年会費無料のカードに変更したり、変更後にカード引き落としにしていた支払を変更したりといった手間は発生しませんでした。しかし、楽天ゴールドカードに切り替えたいと考えていたので今回の改悪は残念でした。
一方、公共料金は楽天ポイント目的で楽天カード払いに統一していました。わたしはTポイントも貯めているので、これからyahooカードを申し込み、公共料金の支払いはこちらに乗り替えます。公共料金等は月30000円程度。年間36万円にものぼります。すると1%と0.2%では、
- 360,000円×1%=3,600円
- 360,000円×0.2%=720円
- 3,600円−720円=2,880円
毎年2,880円もの差が発生します。公共料金は楽天経済圏から避難する事にしました。
なお、楽天経済圏からの完全な移住は、まだしません。楽天カードで楽天証券積立投資をしており、このサービスは他より楽天が勝っているからです。もちろんここに改悪が入れば完全移住です。
今回の改悪を教訓に、2つの心がまえを持つことにしました。それは以下の2つです。
常に改悪を想定しておく
楽天経済圏は頻繁に改悪があります。自分が利用しているサービスは改悪されないだろうと考えていると逃げ遅れて結果損失が発生します。つねにプランBを準備して、改悪と同時に乗り替えられるようにしておきましょう。こころのゆとりにもつながりますよ。
お得なサービスはすぐに利用する
お得なサービスをすぐに利用すれば、仮に改悪になったとしても、メリットを長い期間享受できます。こちらもお得と判断したら躊躇している時間はありません。
最後に
楽天は、楽天モバイルが失敗だったようで、そのしわ寄せが、他のサービスに波及しています。つまり、今後も他のサービスの改悪が予想されます。
それでも楽天経済圏は、まだまだお得で魅力的です。しっかりと心がまえをして、楽天経済圏で節約生活を楽しみましょう!
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