ど〜も!節約と投資で経済的自由を目指す底辺の社畜です。
各地で議論が巻き起こっている『カブアンド KABU&』は儲かるのか?論争…
前回、「底辺の社畜がこの場で決着をつけます」と宣言しました。
まず、前提となるこちらを必ずご覧ください。見ないと意味が分からないので。
今回は、より具体的な各サービスごとの設定金額などを詰めていきます。
前提となる条件設定
おさらいです。
前提となる条件は2つでしたね。
カブアンドのサービスを利用した場合、サービス毎に決められた割合で「株引換券」が配られます。
「株引換券」は、1枚1円として年に1〜数回、カブアンドの未公開株(当初想定は1株5円)と引き換えることができるそうです。
カブアンドが上場したとします。その時にはカブアンドの公開価格が決定されます。
この公開価格に、保有しているカブアンドの株数をかけると、時価評価額が分かります。
これを、
カブアンド時価評価額・・・A
とします。
一方、「株引換券」でなくポイントをもらえるサービスを利用したとしましょう。もらったポイントで投資信託を購入し続けます。
投資信託の時価評価額は当然上下します。カブアンドが上場した時点での投資信託の時価評価額を、
投資信託時価評価額・・・B
とします。
この「カブアンド時価評価額A」と「投資信託時価評価額B」を比較すれば
前澤さんが主張する「ポイントを貰うより株を貰った方がいい」は正しいのか?に決着がつきます。
確かに、これはフェアな比較だね。
前澤さんの主張が正しいのかはっきり分かるね。
カブアンドが上場できなかった場合はどうなるのか問題はあるけどね。
まあ上場できなければ未公開株には1円の価値も無いから前澤さんの負けということで…。
次、行ってみよう!
検証②も検証①と同様に、カブアンドのサービスを利用した場合に保有することができる株数に、カブアンドが上場したときの公開価格をかけて時価評価額を計算します。
これを、
カブアンド時価評価額・・・C
とします。
一方、カブアンドより割安なサービスを利用した場合を考えてみましょう。カブアンドは最安値勝負をしないと宣言していますから、割安サービスを利用した場合はお金が浮くことになります。
この浮いたお金で投資信託を購入します。
そして、検証①と同様に、カブアンドが上場した時点での投資信託の時価評価額を、
投資信託時価評価額・・・D
とします。
この「カブアンド時価評価額C」と「投資信託時価評価額D」を比較すれば
前澤さんが主張する「最安値サービスより、株の還元で勝負する会社の方が利用者のためになる」は正しいのか?に決着がつきます。
これもフェアな比較ではあるけど…、やる前から結果が出てない?
前澤さんは信者に割高なサービスを使わせるんだよね?
できるだけ前澤さんとその信者に有利になるような条件にします。
検証がつまらないものにならないようにね。
各サービスごとの具体的な比較条件を設定していくよ
それでは、各サービスごとに
配られる「株引換券」の枚数と、
購入する投資信託の金額と、
投資信託の銘柄
を決めて行きましょう!
一つだけルールを決めます。それは、割安であってもカブアンドと同等、または高品質のサービスで比較するというルールです。
そうだね。これはルールとして明確にしておいたほうがいいね。
いくら割安でも粗悪なサービスでは比較対象として適格じゃないもんね。
信者が騒がないように、あくまでフェアに…。
むしろ、前澤さんとその信者に有利な土俵で検証します。
それでは、カブアンドのホームページに掲載されているサービスの順番に決めていきますね。
電気
まずは電気です。
カブアンドの電気料金はこのように説明されています。
簡単に言うとカブアンドの電気料金は、地域の電力会社と同等、燃料費調整単価が上限に達している場合は割高になる、ということです。
そして2024年11月時点で、複数の地域電力会社の燃料費調整単価が上限を突破しています。
カブアンドと比較するサービスは、地域の電力会社ということにします。もっと割安な新電力があるにもかかわらず、です。
サービスの品質において、明らかに新電力である「カブ&でんき」より優れているね。
電気料金に差はない事にします。
カブアンドが圧倒的に有利な条件でしょ?
毎月の電気料金に差はない事にします。
総務省統計局の家計調査によると、2023年7月~2024年6月の1人暮らしの電気代平均額は1カ月あたり6,166円、年間で73,992円となっています。
しかし、カブアンドは以下の試算条件で、
月額9,515円
の電気料金を想定しています。
いいでしょう。この条件で検証しようじゃないですか。
【試算条件】
出典 カブアンド
- 2024年11月時点
- KABU&でんき(一般家庭向け)の東京電力エリア
- アンペア数:40A、使用量:300kWh/月
- 燃料費調整額、消費税を含む
- 再エネ賦課金、電気・ガス料金支援制度を除く
- 付与する株引換券の計算は、政府補助金等を適用し、再エネ賦課金を除いた金額に対して行われます。
もっと節電を勧めた方が利用者は豊かになれますよ、という批判はここではやめておきます。
条件A、B、C、D、はどうなるかというと
条件Aの「株引換券」枚数
KABU&でんきは1%還元なので、
95枚/毎月
の株引換券がもらえます。
条件Bの投資信託購入額
条件Bは、条件Aと同額の投資信託を購入しますので、
95円/毎月
の投資信託を購入します。購入する投資信託は「オルカン」にします。
条件Cの「株引換券」枚数
条件Cは、条件Aと同条件ですから、
95枚/毎月
の株引換券がもらえます。
条件Dの投資信託購入額
条件Dは、条件Cと同額のサービスを利用しますので、
0円/毎月
の投資信託を購入します。つまり、投資信託の購入は無しです。
ガス
次は、ガスです。
カブアンドのガス料金はこのように説明されています。
サービスの品質を重視して、カブアンドと比較する割安のサービスは地域の都市ガス会社にしましょう。
電気と同じくガス料金も、割安サービスとの差はない事になりますね。
カブアンドが圧勝か?
都市ガスも家計調査は無視しましょう。
カブアンドの試算条件に乗っかろうじゃないですか。ガス料金は、
月額5,974円
でいきます。
【試算条件】
出典 カブアンド
- 2024年11月時点
- KABU&ガスの東京ガスエリア
- 使用量:30m3/月
- 原料費調整、消費税を含む
- 電気・ガス料金支援制度を除く
条件A、B、C、D、はどうなるかというと
条件Aの「株引換券」枚数
KABU&ガスは1%還元なので、
59枚/毎月
の株引換券がもらえます。
条件Bの投資信託購入額
条件Bは、条件Aと同額の投資信託を購入しますので、
59円/毎月
の投資信託「オルカン」を購入します。
条件Cの「株引換券」枚数
条件Cは、条件Aと同条件ですから、
59枚/毎月
の株引換券がもらえます。
条件Dの投資信託購入額
条件Dは、条件Cと同額のサービスを利用しますので、
0円/毎月
の投資信託を購入します。つまり、投資信託の購入は無しです。
モバイル
次は、携帯電話料金です。
これもカブアンドの想定に乗っかりましょう。
KABU&モバイルは、次のプランを例示しています。基本料金は、
月額2,178円
です。
2024年11月時点で、他の割安のサービスを探してみました。
データ通信20GBのプランでは、「日本通信」の「合理的みんなのプラン」が良さそうです。20GBにプラスして、「通話5分かけ放題」または「ひと月70分まで」国内無料通話が基本料金に含まれます。基本料金は、
月額1,390円
です。楽天モバイルのようにつながらない回線ではなく、docomo回線を使用しています。KABU&モバイルで「通話5分かけ放題」オプションを申し込むと550円/月かかるので、サービスの内容では日本通信が上位にいます。
比較対象として「日本通信」は申し分ありません。
ていうかKABU&モバイルは高いな。
条件A、B、C、Dは、このようになります。
条件Aの「株引換券」枚数
KABU&モバイルは10%還元なので、
217枚/毎月
の株引換券がもらえます。
条件Bの投資信託購入額
条件Bは、条件Aと同額の投資信託を購入しますので、
217円/毎月
の投資信託「オルカン」を購入します。
条件Cの「株引換券」枚数
条件Cは、条件Aと同条件ですから、
217枚/毎月
の株引換券がもらえます。
条件Dの投資信託購入額
条件Dは、KABU&モバイルの月額2,178円と日本通信の月額1,390円の差額になるので、
788円/毎月
の投資信託を購入します。混ざらないように、こちらは「S&P500」を購入することにします。
ネット回線
次は、ネット回線です。
これもカブアンドの想定に乗っかりましょう。
KABU&ひかりでは、マンションタイプで10ギガ無しの料金が例示されています。
月額4,180円
ですね。
対する割安サービスです。
携帯電話や電気、ガスと組み合わせると割安なサービスはいくらでも出てきます。それでもあえて単体で提供されるサービス価格で比較します。
コロナ禍のリモートワークでも通信速度が落ちにくかった「NURO光2ギガ」マンションタイプならカブアンドと同等以上の品質と言えるでしょう。料金は、
月額3,850円
です。2ヶ月無料とか、12ヶ月目まで割引とかのキャンペーンで、実質負担はもっと安いです。しかし、あえて13ヶ月目からの料金だけで検証します。
条件A、B、C、Dは、このようになります。
条件Aの「株引換券」枚数
KABU&モバイルは5%還元なので、
209枚/毎月
の株引換券がもらえます。
条件Bの投資信託購入額
条件Bは、条件Aと同額の投資信託を購入しますので、
209円/毎月
の投資信託「オルカン」を購入します。
条件Cの「株引換券」枚数
条件Cは、条件Aと同条件ですから、
209枚/毎月
の株引換券がもらえます。
条件Dの投資信託購入額
条件Dは、KABU&ひかりの月額4,180円とNURO光の月額3,850円の差額になるので、
330円/毎月
の投資信託「S&P500」を購入します。
ウォーターサーバー
次は、ウォーターサーバーです。
これもカブアンドの想定に乗っかろうと思ったのですが、例示がありませんでした。
一応このように紹介されてましたので、この価格で検証します。
月額2,580円
ですね。
なお、同等以上の割安のサービスについてですが、各社の製品がいろいろ勝手なことを言っており、優劣がつけられません。
そもそも、ウォーターサーバーなんて使ってませんからね。
わたしの知り合いでも使ってる人を聞いたことがない。
電気代もかかります。
ウォーターサーバーに毎月お金を払っているようじゃ経済的自由にはなれません。
普及率をネットで調べてみたところ、2022年で8%、2023年で12% と出てきました。しかも、出典が公的機関ではないのでデータに信憑性はありません。
条件設定が悩ましいですね。
条件A、B、C、Dは、このようにします。
条件Aの「株引換券」枚数
KABU&ウォーターは5%還元なので、
129枚/毎月
の株引換券がもらえます。
条件Bの投資信託購入額
条件Bは、条件Aと同額の投資信託を購入しますので、
129円/毎月
の投資信託「オルカン」を購入します。
条件Cの「株引換券」枚数
条件Cですが、条件Aと同条件にすることもできますが、そうすると条件Dとの差額が2,580円になってしまいます。
そもそもカブアンドと同等以上の品質で割安なサービスとの差額というルールにも反します。
ここはフェアになるように、株引換券は
0枚/毎月
とします。つまり、ウォーターサーバーは使わない設定にします。
条件Dの投資信託購入額
条件Dも条件Cと同様に、ウォーターサーバーは使わないので、
0円/毎月
の投資信託を購入します。つまり、投資信託の購入は無しです。
ふるさと納税
最後は、ふるさと納税です。
こちらもウォーターサーバーと同様に、カブアンド利用で受け取れる「株引換券」の想定枚数は示されていませんでした。
調べてみると、ふるさと納税利用者の平均寄附金額は日本全体では9万9,649円とのことです。
これは、「ふるさと納税ガイド」が、主要22サイトを横断比較して発表しているデータです。
ふるさと納税の利用者数と対象者の寄附金額については、総務省のふるさと納税ポータルサイトで公開されている「総務省 令和6年度課税における住民税控除額の実績等」にて記載されている「ふるさと納税に係る寄付金税額控除の道府県民税対象者数」から引用しています。またそこから平均寄附金額を独自に算出しています。
出典 株式会社カリーグズ ふるさと納税ガイド
ふるさと納税を管掌する総務省のデータを使っているので信用できそうです。
99,649円?
みんなどんだけ稼いでいるの?
2023年の納税者に占めるふるさと納税の利用割合が約16.7%。6人に一人だね。
その中には一人で何千万円もふるさと納税する人がいるから平均額は高く出ちゃうんだよ。
うちが低収入なのは間違いない事実だけどね…。
話を戻します。
年間で9万9,649円なので、ひと月に均すと、
8,304円/毎月
ということになります。
カブアンドは1%しか還元してくれませんが、例えば楽天ならキャンペーンを組み合わせれば10%程度なら軽く達成できます。上限がセコいので寄付額が高くなれば還元率は落ちますけどね。
2025年10月1日からはポイント付与制度が全面的に廃止されます。
KABU&ふるさと納税の「株引換券」が2025年10月1日以降ももらえるとすれば、カブアンドだけが還元を受けることができます。他の割安のサービスは存在しません。
すると、条件A、B、C、Dは、このようになります。
条件Aの「株引換券」枚数
KABU&ふるさと納税は1%還元なので、
83枚/毎月
の「株引換券」がもらえます。
条件Bの投資信託購入額
条件Bは、条件Aと同額の投資信託を購入しますので、
83円/毎月
の投資信託「オルカン」を購入します。
条件Cの「株引換券」枚数
条件Cは、条件Aと同条件ですから、
83枚/毎月
の「株引換券」がもらえます。
条件Dの投資信託購入額
条件Dは、ふるさと納税に割安という概念が存在しないので差額も存在しません。
0円/毎月
の投資信託を購入します。つまり、投資信託の購入は無しです。
まとまりました、ね?
それでは検証するための条件が出揃いましたので、まとめて見てみましょうか。
かなり前澤さんとその信者寄りだったけど大丈夫?
前澤さんのアンチに攻撃されない?
カブアンドが上場して答え合わせをすることになるけど、前澤さんが勝ってたら叩かれるかもね。
でも、わたしはカブアンドを使わない方が豊かになるって思ってるよ。
毎月の「株引換券」獲得枚数と「投資信託」購入額のまとめ
毎月の「株引換券」獲得枚数と「投資信託」購入額をまとめました。
条件A | 条件B | 条件C | 条件D | |
でんき | 95枚 | 95円 | 95枚 | 0円 |
ガス | 59枚 | 59円 | 59枚 | 0円 |
モバイル | 217枚 | 217円 | 217枚 | 788円 |
ひかり | 209枚 | 209円 | 209枚 | 330円 |
水 | 129枚 | 129円 | 0枚 | 0円 |
ふるさと納税 | 83枚 | 83円 | 83枚 | 0円 |
合計 | 792枚 | 792円 | 663枚 | 1,118円 |
まとめてみると、いろいろ気付かされることがあるね。
うん。この金額では豊かさを実感できることはまず無いだろうね。
前澤さんが引用ツイートしてた「未公開株は何万倍にもなる事がある」が現実に起きない限りはね。
購入する投資信託など
購入する投資信託などをまとめました。
条件Aで獲得する「株引換券」
条件Aで獲得する「株引換券」は、
792枚/毎月
です。これを毎月記録します。
わたしは「カブアンド」のサービスを使う気がありませんので、実際に「株引換券」を手にすることはありません。
あくまでも想像です。
条件Bで購入する投資信託
条件Bで購入する投資信託は、
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)とします。
792円/毎月購入します。
前澤さんが否定するインデックス投資である事、純資産額が大きく検証途中で償還される可能性が低いことから選びました。
本心は「レバナス」が買いたいです。
レバナスは、暴落が来たら負けるよ。
条件Cで獲得する「株引換券」
条件Cで獲得する「株引換券」は、
663枚/毎月
です。これを毎月記録します。
うちはカブアンドのサービスを使わないから、想像で「株引換券」の枚数を記録するだけです。
条件Dで購入する投資信託
条件Dで購入する投資信託は、
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)とします。
1,118円/毎月購入します。
カブアンドのサービスは使わないと言ってきたけど、2025年10月以降も「株引換券」がもらえるならKABU&ふるさと納税は使う?
いや、年間1,000円にも満たない「株引換券」のために、個人情報を前澤さんの養分リストに載せるのはためらわれるな。
しかも、カブアンドが上場できなければ1円の価値もないんだよ。
購入時期を決める
金額は決まったので、購入開始の時期を決めます。
カブアンドのサービス開始は2024年11月20日でした。そこから、1ヶ月経って料金が発生する2024年12月末までに投資信託の積み立てを開始します。
具体的には20日以降で証券口座に資金を入れる時間的余裕を考えると、毎月25日頃約定ですかね。
外国株式なので前日の2024年12月24日から毎月24日に投資信託の買い付け注文を入れます。
これで検証の条件はすべて整いました。
かなり前澤さんとその信者に有利な設定だけど、大丈夫かな?
下落相場が来て投資信託が含み損になれば負ける可能性も十分あるよね?
まあ、そこは公平な気持ちで資産の推移を見守っていきましょう。
金額が小さいから投資信託が含み損になっても実害は少ないよ。
そして検証が負けで終わってもホールドし続ければそのうちプラ転するよ。インデックス投資とはそういうものだから。
これから毎月資産の推移を公表していきます。ご期待ください。
コメント