ど〜も!節約と投資で経済的自由を目指す底辺の社畜です。
月初は、わが底辺の社畜家の投資結果を発表しているのですが、今月は、前回の続きをお話したいと思います。
前回の内容は、コチラからおさらいしておいてください。
理由は、後出しと言われないようにです。
どういうこと?
テスラが、イーロン・マスクが重大な発表をする予定なのです。
前回、FANG+の銘柄入れ替えのお話をしました。その中で、時価総額では圧倒的にテスラが上回っているのにテスラが除外され、サービスナウとクラウドストライクが組み入れられる事になったことをお知らせしました。
正確な理由は分かりませんが、おそらく株価の伸びが鈍化した事は一つの理由として挙げられるのではないでしょうか。
しかし、テスラは2024年10月10日、ついに「ロボタクシー」を発表します。
本来は、2024年8月8日に発表予定だったのですが、2ヶ月遅れることになりました。この発表の遅れを嫌気して、テスラは株価を下げました。2024年7月10日まで11営業日続伸となっていた同社株は11日、前日比8.4%安で終了することになったのです。
ですが、テスラにとって発表の遅れは日常茶飯事です。なんならロボタクシーは、当初は2020年には完成するとアナウンスされていました。
イーロン・マスクは、このように情報操作をします。投資家を煽って株価を吊り上げ、株を担保に借り入れして、開発費を捻出してきたのです。
もう、誰もがイーロン・マスクにヤキモキさせられているのです。
わたしは別にヤキモキしてないけど?
ホントにイーロン・マスクが好きだね。
うん、イーロン・マスクには憧れちゃうね。
そして、2024年10月10日「ロボタクシー・デー」を迎えることになりました。
テスラの株価の歴史
テスラの株価の歴史を振り返ってみましょう。
2003年創業のテスラがナスダックに上場したのは2010年6月です。初日(2010年6月29日)の始値は19.00ドル、終値は23.90ドルでした。
その後は、2012年1月3日の終値で27.10ドル、2013年1月2日の終値で35.35ドルと、しばらくは緩やかに推移してます。
そして、2012年に「モデルS」が発売されます。
納車が追いつかず、業績への反映にはタイムラグが有りましたが、2013年度第1四半期決算(1〜3月)で、とうとう初の黒字を計上します。
株価は暴騰し、2013年5月には100ドルを突破。2013年9月には200ドルに迫るところまで上昇します。
その後は少し落ち着きを見せ、2014年1月2日の終値は150.10ドルとなりました。
2014年からは上昇が続き、2015年1月2日終値219.30ドル。
2016年1月4日の終値は223.40ドル。
2017年1月6日の終値は229.00ドル。
ここまでは緩やかに推移しますが、2017年に「モデル3」が発売されると再び上昇に転じます。2018年1月2日の終値は320.55ドルとなりました。
2018年、イーロン・マスクが茶目っ気を発揮します。Twitter(現X)で株の非公開化を検討している、とつぶやいたのです。その資金は確保した、と。この発言を受け株価は一時10%超値を上げます。繰り返しますが、この発言はイーロン・マスクのいたずらでした。最終的には、不正に株価に影響を与えたとして米証券取引委員会(SEC)の調査が入り、証券詐欺で訴えられることになりました。2019年1月2日の終値は310.10ドルでした。
茶目っ気のあるイタズラというレベルではないね。
スケールが違うでしょ?
イーロン・マスクかっこいい。
このときのテスラの時価総額は400億ドル規模でした。しかしイーロン・マスクは、近い将来テスラの時価総額を5000億ドルにする、と語ったそうです。イーロン・マスク以外は誰も信じていなかったでしょう。たかが新興の電気自動車メーカーです。TOYOTAを抜くなんて誰が想像できたでしょう。この発言は、結果としてわずか2年で達成されることになります。
2020年1月2日の終値は430.25ドル。
2020年は上場来初めて通期で黒字化を達成し、EV販売台数も年間50万台を突破しました。更にコロナ禍における世界的な金融緩和も影響し、2021年1月4日の終値は729.77ドルとなりました。2020年8月に1株を5株にする株式分割を実施していますので、分割前基準では3,648.85ドルということになります。
コロナ禍における金融緩和は継続し、2022年1月3日の終値は1,199.78ドル、分割前基準で5,998.90ドルとなります。
時価総額5,000億ドル、ホントに到達させたね。
5,000億どころか8,000億ドルを超えてるからね。
運が良かったのもあるけど、それも含めてイーロン・マスクかっこいい。
しかし、ここからは正に状況が一変します。金融緩和によるインフレが世界規模で発生。ロシアがウクライナに侵攻し、供給不足によって原油が高騰。同業の支那BYDが低価格戦略でBEV市場を奪いに来ました。2023年1月3日の終値は108.10ドルまで下落しました。2022年8月に再度1株を3株にする株式分割が行っており、分割前基準では1,621.50ドルということになります。
随分下げましたが、実際はここが底でした。その後は「Cybertruck」の発表により株価を上げ(納車は2023年12月からでしたが)、2024年1月5日の終値は237.49ドル、分割前基準で3,562.35ドルまで回復しました。
2024年10月1日の終値は258.02ドル、分割前基準で3,870.30ドルとなっています。
2010年6月29日の始値19.00ドルから14年で実に200倍を超えるとてつもないパフォーマンスを叩き出したことになります。
2010年にテスラを100万円分買っておけば、今頃は2億り人ということか…。
2010年当時の為替は1ドル91円くらいだから2024年10月現在の1ドル149円で計算すると3億り人を超えてることになるね。
イーロン・マスクかっこいい。
テスラの上昇余地は小さいのか
さて、14年で200倍以上に株価を上昇させたテスラ。これから大きく上昇する余地は無いように感じるかもしれません。
参考になるかもしれませんので、他の大型フィンテックと比較してみましょう。
メタは、2012年の上場時から14倍になっています。
アマゾンは、1997年の上場時から約2,071倍になっています。
ネットフリックスは、2002年の上場時から約59倍になっています。
アルファベットは、2004年の上場時から約67倍になっています
アップルは、1984年の上場時から2,060倍になっています。
マイクロソフトは、1986年の上場時から4,160倍になっています。
エヌビディアは、1999年の上場時から3,120倍となっています。
※いずれもGoogleファイナンスのチャートから2024年10月に拾った数値です。
メタやアルファベットなどの広告業は上場時の時価総額が大きかったために倍率で言うと物足りない数字となっていますね。
ネットフリックスも市場規模を考えると頑張った方ではないでしょうか。
株価の上昇余地は、今後の伸びしろにかかっているといえますね。
そんな当たり前の事を言われても…。
テクニカルの話に限れば、1000倍を超える上昇を見せる企業があるので、テスラの200倍はまだまだ上昇余地があるといえますね。今の株価から10倍くらいはあり得るでしょう。
あくまでテクニカルに限った話です。
2024年10月10日はロボタクシーデー
一方、テクニカルではなくファンダメンタルズの観点からのテスラの上昇余地はどうでしょうか。
スペースXの宇宙開発などを除いて、テスラ本業について考えてみましょう。
テスラの本業は、もちろんEVの生産・販売です。
国際エネルギー機関(IEA)の発表データによると、「世界の電気自動車の普及率(新車販売台数に占める電気自動車(BEV・PHEV)の比率)は、2023年時点で18%」とのことです。
世界トップのノルウェーの電気自動車の普及率は、2023年で93%というデータがありました。すべての自動車が電気自動車に置き換わることはないでしょうから、93%は一つの目安になる数字かもしれません。全世界では18%しかありませんから、これから電気自動車は内燃機関から75%のシェアを奪う可能性があります。
あくまで可能性であり、適当な前提による計算です。
世界の自動車販売台数は、2023年で9,272万台ですから、電気自動車(BEV・PHEV)は年間1670万台程度ということになりますね。
先ほどの適当な可能性と計算を前提とすれば、年間であと7,000万台程の電気自動車が販売される余地があります。
テスラのEV販売の世界シェア約18%が変わらないという前提であれば、テスラは将来的に年間1500万台を売ることができます。ちなみに2023年の販売台数は180万台とアナウンスされています。
こんなメチャクチャな計算はないでしょ。
でも、テスラのPERは70倍を超えてるんだよ。
こんな計算を根拠にしてる人がいないと成り立たない数字です。
話を進めましょう。
「ロボタクシー」とは、突き詰めると自動運転技術です。
この分野は、世界中でまだ誰もレベル5(完全自動運転)に到達していません。
もし、最初にレベル5(完全自動運転)に到達すれば、特許を抑えることで市場を独占できる可能性があります。
日本に限っても、貨物でも人員でも運送業は運転手不足は深刻な問題となっています。私の住む県のローカルバス会社でも運転手不足による路線廃止が問題となっています。
最初にレベル5(完全自動運転)に到達すれば、これらのニーズをすべて取り込むことができます。
タクシードライバーの不足も社会問題です。自動運転がレベル5(完全自動運転)に到達すれば、これも解決です。
TOYOTAが乗り出し価格400万円で販売しているタクシーは、全く売れなくなるでしょう。ロボタクシーの価格が1000万円でも、2000万円でも、人件費を考えれば激安です。自動運転技術の使用はサブスクリプションになるかもしれませんが、それでも人を雇うより安いでしょう。交通事故もなく24時間働いてくれるのですから。
2024年10月10日の発表は、レベル5(完全自動運転)にどこまで迫っているのかがわかる、歴史の転換点になるかもしれないものなのです。
イーロン・マスクの事だから、内容スカスカの発表になるかもよ。
過去の行いから考えるとあり得る。
オオカミ少年イーロン・マスクだからね。
それでも完全自動運転の実現は夢があります。
レバナスは絶対にホールド
2024年10月10日の発表がどのようなものになるのかは分かりません。
ですが、後出しと言われるのは心外なのでこのタイミングで言いたいことを言わせていただきました。
テスラの成長の鈍化は「ロボタクシー」による市場独占のための屈伸運動に過ぎません。
FANG+が、2024年10月10日までテスラの除外を待てなかった理由は何なんでしょうね。
SNSでも、テスラの除外は意外だという意見が散見されました。
私はテスラに期待しています。
テスラのEVは買わないけどね。
FANG+のファンドは持っていないので影響は限定的ですし。
確かに、影響はFANG+ファンドによるテスラの売り圧力だけだね。
ただ、保有しているレバナスにはテスラがたくさん含まれてるから、発表次第ではレバナスも下がるかもね。
下がってもレバナス積み立て中の今は安く買えるチャンス。
2024年10月10日、テスラのロボタクシー発表後に追記しました
日本時間2024年10月11日にテスラのロボタクシー等に関して、イーロン・マスクからの重大発表がありました。
その発表を受けて、テスラの株価がどう動いたのかを追記しました。
結果から言いますと、株価は大きく下げました。
米国時間10月10日の閉場後の発表となった訳ですが、時間外取引で大きく下げ、次の日11日もその流れを引き継ぎ、下げて終わりました。
具体的には10月10日の終値が238.77ドル、翌10月11日の終値は217.80ドルと、値幅としては20.97ドル、下落率は8.78%となりました。
正直なのはいいね。
でも、結果は外れ。
FANG+指数からテスラ除外の判断は正しかったってことだね。
上がると思ったんだけどなぁ。
残念。
今回のテスラの発表は、投資家にとって目新しいものが無かったことに尽きるでしょう。
カリフォルニア州ロサンゼルス郊外にあるワーナー ブラザーズ スタジオで開催されたテスラ主催のイベント名は「We, Robot」。
発表は、4つだったようです。
1つ目は、「ロボタクシー」。ドア跳ね上げ式のクーペ形状である事が発表されました。跳ね上げ式ならセダンである必要はないですもんね。
2つ目は、「ロボバン」。バス形状の自動運転車が公開されました。バス運転手不足の日本では、実用化によって高い需要があると思われます。
3つ目は、「アイズオフ機能」。手動運転と自動運転を切り替えできる機能です。自動運転レベル3ですね。
4つ目は、「テスラ ボット」。すでに公開されていた二足歩行型ロボットのイメージ動画が公開されました。昔のSF映画に登場する執事兼お手伝いさんといったイメージです。
これらの技術はすでに世界各国で実証実験が行われており、一部の国では部分的に実装されていたりします。自動車やIT業界、そして投資家にとっては特に驚くべき内容では無かったいうことですね。
ですが、これでテスラが終わったわけではありません。
世界のEV比率は高まり続けるでしょう。すごい先のことかもしれませんが、従来型のエネルギーは必ず枯渇します。再生可能エネルギーの比率は上がり続けるはずです。そして、再生可能エネルギーをもっとも効率的に利用できるのはEVです。燃料電池車に必要な水素は、水を電気分解して作られます。効率で言えばBEVの圧勝です。もちろん寒冷地問題、バッテリー容量や充電にかかる時間を考えるとすべての自動車がEVに変わることはないと思われますが、ノルウェーは90%以上がEVにシフトしたことから考えると、世界的にも90%以上はEVにシフトするのではないでしょうか。
世界のEV比率が高まったとして、テスラがシェアを握れるのかという疑問もあるでしょう。
それは、自動運転レベル5に誰が最初に到達するかにかかっているでしょう。
EVは価格が高いことも普及の妨げの要因の一つでしょう。
テスラは、ユーザーがロボタクシーを購入した場合、自家用車として使用するのはもちろん、自分が利用しない時間にはタクシーとして自動営業し、オーナーに利益をもたらすビジネルモデルを提案しています。実現すれば、実質的にテスラのEVの維持費は0円に近くなるかもしれません。
FANG+からは除外されてしまいましたが、テスラのイノベーションには引き続き注目する価値があると、わたしは考えています。
本当にイーロン・マスクが好きだね。
イーロン・マスクかっこいい。
レバナスはがっちりホールド確定。
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