ど〜も! 底辺の社畜です。
先日、子どもの20歳の集いがありました。
子どもが小さかった頃は長く感じたものですが、中学校に入ってからは私が単身赴任で家をあけていた期間があったこともあり、本当に早かったです。
ので、その時の感情などを備忘録として残しておこうと思います。
間もなく精神的にも経済的にも独立していくのだと思うと、安心と嬉しさを感じました。
これからは、わたしが若かった頃の事で、後悔していることなどを伝えていき、できるだけ苦労をしてほしくないと思っています。
話の順番が滅茶苦茶ですが、子どもが生まれてから、しておいてよかったな、と言うことを紹介します。
それは、子どもが生まれた年のブドウで生産されたワインを買っておいたことです。
子どもが生まれた2003年産のワインを、2005年に購入しました。
フランス産の白ワインで、「CIABLIS Domaine Saint-Clair(シャブリ ドメーヌ サンクレール)」、造り手は「Jan-Marc Brocard(ジャン マルク ブロカール)」です。
2005年当時は、奥さまの記憶では2,000円前後だったとのことです。
わたしは全く金額の記憶がありません。
マネーリテラシーが低かった証拠ですね。
現行の2021年産は3,000円程度で販売されているので、約18年で1.5倍程度インフレしているようです。
また、楽天市場などで購入できる一番古いものは2008年産で、9,000円程度となっています。
今でも、探せば2003年産を購入することもできるかもしれませんが、価格を考えると凄いことになっていそうです。
これは、生まれてすぐに買っておいてよかった物だね。
20歳の記念としては最高のプレゼントだと思います。
赤と白の両方を買っておけばよかったね。
若い頃は、ワインの知識もなかったので適当に選んでしまいましたが、銘柄にもこだわって買っておくと、贈られた子どももきっと喜ぶと思います。孫ができたら、「ボルドー」や「ブルゴーニュ」の特級や一級を購入しようと思います。
若い頃はスマホもなかったので、情報を入手するのが格段に困難でした。知識を得ることは、やはり大切なことだと気付かされました。
子どもの感想は、「苦かった」でした。
もう一つ、子どもが20歳になってすぐにしたことが国民年金の納付です。
子どもは学生で、「学生納付特例」制度を利用すれば、納付が猶予されます。
では、なぜ納付したのかというと「前納」による割引と「付加保険料」の納付が、とてもお得だったからです。
まず「前納」ですが、国民年金保険料を一定期間分前払いすると、割引が受けられる制度となっています。
最長で2年間分の前払いができ、現金で納付する場合、2023年度は14,830円の割引になります。
今年度は年度途中で20歳となったため、1年数ヶ月分の前納でした。ですので、もう少し割引額は小さくなりましたが、安く納めることができたのはお得でした。
ちなみに割引率は、複利現価法で4%というとんでもない利率になっています。普通預金金利が0.001%の時代にですよ。銀行に預けているお金があるなら、絶対に前納がおすすめです。
逆に「学生納付特例」を使った場合は、納付が最大10年間猶予されます。10年以内に納付しなくてもペナルティはありませんが、老後に受け取る老齢年金額は減額されます。
また、10年以内に「追納」することもできますが、当然、後払いなので割引はありません。
それどころか、3年度目以降は追納加算額ということで、当時の保険料に加算額を上乗せして納付しなければなりません。
繰り返しになりますが、銀行に預けているお金があるなら、絶対に前納がおすすめです。
続いて、「付加保険料」についてです。
「付加保険料」は、毎月の国民年金保険料に上乗せして400円を納付する制度です。
この「付加保険料」を納付すると、老後に受け取る老齢年金が増額されます。
その増額される金額は、
付加保険料納付月数×200円
という、とんでもない金額になっています。
400円納めて200円しか増えないの?
分かりにくいから具体的に説明しようね。
もし、20歳から22歳になるまでの2年間、付加保険料を納めたとすると、400円×24ヶ月で総額9,600円になります。
納付する総額は9,600円ということですね。
次は、受け取る金額についてです。
付加保険料を納めた月数1ヶ月につき老齢年金は200円増額されるので、24ヶ月納付した場合は、200円×24ヶ月で4,800円増額されることになります。
増額される老齢年金は4,800円です。
付加保険料を納めていない人と比べて、付加保険料を納めた人は毎年4,800円高い年金を受け取れるということですね。
老齢年金が支給される65歳から80歳までの15年間生きたとすると、4,800円×15年間で72,000円多く年金を受け取ることになります。
付加保険料を納めた人は、9,600円しか納めていないのに、72,000円も多く年金を受け取ることができるのです。
具体例でも分かりにくかった人は、これだけ覚えてください。
付加保険料は2年で元がとれます!
これはお得すぎるね。
みんなが付加保険料を納めたら、年金制度が破綻するんじゃない?
最長で40年。96,000円まで増額できるからね。
15年受給すると総額144万円!
公的年金の被保険者は、令和3年度末時点で6,729万人となっています。そのうち、付加保険料を納付することができる国民年金第1号被保険者は1,431万人です。
国民年金の免除率が約40%とのことですので、最大でもざっくり800万人しか付加保険料を納めることができる人はいません。この人たちがフルに付加保険料を納めたとして、年金額の増額な総額は7,680億円となります。
令和3年度の年金総額は56兆1000億円とのことですから、総額に占める付加年金の割合は最大でも1.5%程度が上限となります。
文字どおり桁が違いますね。この程度で年金制度が破綻することはありません。
さらにいうと、パートやアルバイトに対する厚生年金の適用が拡大されており、国民年金第1号被保険者はどんどん減っていきます。
厚生年金は、従業員からするとお得な制度となっていますが、その財源は会社が保険料の半分を負担しているからです。
詳しくはコチラをご覧ください。
今後、厚生年金被保険者が増えていくと、年金制度は破綻するどころか盤石のものとなっていくことが予想されます。
さらに、老齢年金の支給開始年齢を遅らせることで、今後さらに進行する高齢化すら問題にならなくなるのではないでしょうか。
話が壮大になってしまったので、ミクロの話に戻しましょう。
「付加保険料」は、「学生納付特例」制度を利用した期間については納付することができません。
何度も繰り返しますが、銀行に預けているお金があるなら、絶対に前納がおすすめです。そして付加保険料を納付しましょう。
付加保険料を納付するためには、申込みが必要です。
付加保険料を納めるためには、申込みが必要です。
20歳の誕生日の前日になったら、市区町村役場か年金事務所で「付加保険料」の納付申出を行いましょう。
付加保険料は、申し出た月からしか納付できません。
1月に20歳になって、2月に付加保険料納付申出を行うと、1月の付加保険料を納付することはできなくなってしまいます。20歳の誕生日の前日になったら、すぐに手続きをしてください。
ポイントは、20歳の誕生日ではなく、誕生日の前日だということです。(前日で満●歳になるため)
例えば、2月1日が誕生日の人は、1月31日に手続きをしないと1月分の付加保険料を納付することはできなくなってしまいます。(1月31日が休日の場合は、翌営業日が申込期限になります。参考:行政の休日に関する法律)
これで、息子の老後も安泰だね。
できれば老後まで働かなくても済むように、若いときから資産形成に取り組んで欲しいです。
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