こんにちは!経済的に自由になりたい底辺社畜です。
この記事では『漫画バビロン大富豪の教え』を紹介します。
この漫画は、約100年前に、ジョージ・S・クレイソンによって著された『The Richest Man in BABYLON(邦題:バビロンの大富豪)』を脚色して描かれたものです。
日本の貧乏学者が、副題である「お金」と「幸せ」を生み出す「五つの黄金法則」を理解し、お金と幸せを手にする話になっています。
正直なところ、この学者の話は全然面白くありません。しかし漫画の中で描かれる、古代バビロンで大富豪となった少年バンシルの物語は大変興味深いものでした。
バンシルは、「なぜ、同じように働いているのに、貧乏人と大金持ちがいるのか?」という疑問を持ちます。
確かに、なんでだろうね?
親の遺産?
バンシルは、バビロンで一番の大富豪アルカドにお金持ちになる方法を聞きに行き、そこで『お金と幸せを生み出す五つの黄金法則』と『黄金に愛される七つ道具』の教えを受けます。
今回は、『お金と幸せを生み出す五つの黄金法則』を紹介します。
興味を持たれた方は、原作の『バビロンの大富豪』や、この『漫画バビロン大富豪の教え』を是非読んでみてください。
「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則
バンシルは、「なぜ、同じように働いているのに、貧乏人と大金持ちがいるのか?」という疑問を持ちます。
そして、バビロンで一番の大富豪アルカドにお金持ちになる方法を聞きに行き、そこで『お金と幸せを生み出す五つの黄金法則』の教えを受けます。
『お金と幸せを生み出す五つの黄金法則』とは、次のようなものでした。
- 家族と自分の将来のために収入の十分の一以上を蓄える者の元には、黄金は自らを膨らませながら喜んでやってくるだろう。
- 黄金に稼げる勤め先を見つけてやり、持ち主が膨大に群れを増やす羊飼いのように賢明ならば、黄金は懸命に働くことだろう。
- 黄金の扱いに秀でた者の助言に熱心に耳をかたむける持ち主からは、黄金が離れることはないだろう。
- 自分が理解していない商い、あるいは、黄金の扱いに秀でた者が否定する商いに投資してしまう持ち主からは、黄金は離れていくだろう。
- 非現実的な利益を出そうとしたり、謀略家の甘い誘惑の言葉に乗ったり、己の未熟な経験を盲信したりする者からは黄金は逃げることになるだろう。
それでは、一つ一つを順番に見ていきましょう。
家族と自分の将来のために収入の十分の一以上を蓄える者の元には、黄金は自らを膨らませながら喜んでやってくるだろう。
法則1。これは、なにも難しいことは言っていません。実行するのが難しいだけです。
つまり、給与が毎月30万円なら、3万円以上貯金しなさい、ということです。漫画では6万円貯金できたら、なお良いよ、と言っています。
給料が少ないうちは、毎月3万円でもキツイね。
だから、金額じゃなく10%以上という割合になってるんじゃないかな。給与が15万円なら1万5千円貯金できればOK!
この漫画の肝は、この部分だと思います。その証拠に、「収入の十分の一を貯金する」という文言は何度も登場します。
実際に、経済的自由を達成した先人たちの教えでも、『貯蓄額』ではなく『貯蓄率』が重要だと説明されており、極端な話、経済的自由を達成するまでの年数は『貯蓄率』だけに依存すると説明されているものもあります。
厳密には『貯蓄率』と『投資リターン率』のみに依存するようです。
では、法則の2つ目です。
黄金に稼げる勤め先を見つけてやり、持ち主が膨大に群れを増やす羊飼いのように賢明ならば、黄金は懸命に働くことだろう。
法則2は、投資の事が書かれています。
法則1では貯金の事が書かれていましたが、貯金だけでお金持ち(経済的自由)になることはできません。
独立行政法人労働政策研究・研修機構が公表している「ユースフル労働統計2019」によると、大学・大学院を卒業後にフルタイムで正社員を続けた場合(同一企業型)の60歳までの生涯賃金(退職金を除く)は、2017年時点で男性が2.89億円、女性が2.46億円と推計されています。
収入の10%を貯金するだけでは60歳までに3,000万円も貯まらないということです。
いや、男性が2.89億円ておかしくない?うちの年収500万円で35年働いても1.75億円にしかならないよ?
いや、うちは底辺だし。
平均値と中央値は全然違うからね。生涯賃金の中央値は1.7億円くらいだと思うよ。
うちはもっと低いけどね。
つまり、私たちは『賢明な羊飼い』となって、『黄金が懸命に働』ける投資先を見つける必要がある、ということです。
『賢明』と『懸命』てダジャレかよ!(怒)
ほらほら、
ヤサグレないの(苦笑)
それでは、法則の3つ目です。
黄金の扱いに秀でた者の助言に、熱心に耳をかたむける持ち主からは、黄金が離れることはないだろう。
法則3は、精神論です。他人の意見を素直に聞く気持ちが重要だと説いています。
なんか、金持ちの孤独老人が「俺の話を聞け!」て言ってるみたいだね。老害?
そういう所だぞ、
うちが底辺なのは。
この漫画でバンシルは、バビロンで一番の大富豪アルカドに教えを請いに行きます。アルカドが、「収入の十分の一を貯金できたら、半年後にまた来なさい。」と言ったとき、同行していた別の少年コッビは「それだけ?」と反発しますが、バンシルは素直に聞き入れます。結果、最終的にバンシルは、アルカドの跡を継ぐほどの大富豪になりました。
自分の周りに黄金の扱いに秀でた者、例えば億り人なんていないよ、という方。安心してください。黄金の扱いに秀でた者は、大抵、書籍を書いています。
そうです。経済的自由を手にした人の本を読みましょう。
あとは、素直に書いてあることに従えば良いのです。大切なのは、ひねくれた心で読まないことです。難癖をつけずに、素直な気持ちで読むことが大切です。
それでは、法則の4つ目にいってみましょう。
自分が理解していない商い、あるいは、黄金の扱いに秀でた者が否定する商いに投資してしまう持ち主からは、黄金は離れていくだろう。
法則4も投資の話です。
バンシルは、ある人Aから出資を持ちかけられます。それは、近いうちに青銅が不足するので、今の内に買い占めて、その時が来たら高く売ろう、というものでした。バンシルは、青銅の需要が伸びなかった場合のリスクを質しましたが、Aはこの町以外でも需要があるから大丈夫だと答えます。バンシルはその回答に納得はしたものの、出資を拒否します。そして次回からは、出資する段階からでなく、事業計画の段階から参加させてほしいと申し出ます。Aは、この申し出を了承しました。
その後、バンシルは事業計画の段階から参加し、自分が充分に理解した事業に出資する事で、莫大な富を手にします。
現代で言うと『暗号資産(仮想通貨)』とかが、理解していない商いになるのかな?
いや、不動産投資だって、先物取引だって、極端な話、投資信託だって、理解していない商品に手を出しちゃダメだと言うことだと思うよ。
そうだね。
リーマン・ショックの原因になったサブプライムローンだって同じことだよね。
少し前に問題になった、シェアハウス投資などが良い例です。出資を持ちかけてくる営業の甘言に騙されず、自分で理解した事業にだけ投資するようにしましょう。
そもそも、営業が来る時点で察しましょう。
本当に儲かるなら、営業の人自身が投資するよね。
それでは、法則の5つ目です。
非現実的な利益を出そうとしたり、謀略家の甘い誘惑の言葉に乗ったり、己の未熟な経験を盲信したりする者からは黄金は逃げることになるだろう。
法則5は、黄金の守り方が書かれています。
バンシルは、バビロン大富豪アルカドに、黄金一袋を渡され、2倍にするまで戻ってきてはならない、と言われて旅に送り出されます。
バンシルは、手っ取り早く2倍にしようと、絶対に勝てると持ちかけられた競馬に黄金を賭けてしまいます。イカサマとも知らずに。
さらに、売上の7割を渡すから、私の宝石店を経営をしないかと持ちかけられ、原石の仕入れ代金を負担してしまいます。宝石店は軌道に乗ったものの売上を使い込まれてしまい、バンシルは無一文どころか借金を背負うことになってしまいます。
ここでの教訓は、非現実的な利益(年率10%以上)が保証される投資話は100%詐欺だということです。
また、ギャンブルは胴元が必ず儲かる仕組みになっています。ギャンブルは投資ではありません。
一目で怪しいと分かる誘惑ばかりではありません。
信用していた銀行が、振り込まれたばかりの退職金を喰い物にした、なんて話はよく耳にします。
そりゃ、黄金も逃げるよね。
黄金を増やすことばかりに気を取られ、守る意識がおろそかになっていないか、常に注意を払いましょう。
増えた黄金は、沢山の罠に狙われています。その事は、常に自覚しておく必要があります。
まとめ
いかがでしたか?まとめると、
節約をして貯金し、自分が充分に理解した事業に投資する。誰もが自分の資産を狙っていることを認識し、詐欺やギャンブルに引っ掛からない
これが、「お金」と「幸せ」を生み出す黄金法則です。
どこかで聞いた・読んだという感じがしませんでしたか?それは当然で、この本に書かれていることは、お金を貯めるための普遍的なことだからです。
「これをすればお金持ちになれる」というよりは、「これをしないとお金は貯まらない」ということが書いてあり、漫画の形式のため子供にも読みやすくなっています。子供のお金の教育の一冊目としては非常に良い本だと思いました。
興味を持たれた方は、原作の『バビロンの大富豪』や、この『漫画バビロン大富豪の教え』を是非読んでみていただけたらと思います。
図書館で借りたんでしょ?
うん。
1,782円は怖くて買えませんでした。物を増やしたくないし。
このブログでは、節約と投資を中心に、社畜が経済的自由を手にするまでを記録していきたいと思います。
経済的自由を目指す皆さまの参考になれば嬉しいです。
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