こんにちは!レバナスに生活防衛資金の大半を突っ込んだ底辺の社畜です。
『レバナス』には、米国NASDAQ100指数の2倍の値動きを目指す『2倍レバナス』と、3倍の値動きを目指す『3倍レバナス』があります。
この記事では、2倍レバナスと3倍レバナスを比較しながら、なぜ社畜が2倍レバナスを選んだのかを解説します。
レバナス2倍と3倍の比較
『2倍レバナス』とは、大和アセットマネジメントが運用する投資信託で、正式名称『iFreeレバレッジNASDAQ100』の事です。
『3倍レバナス』とは、同じく大和アセットマネジメントが運用する投資信託で、正式名称『NASDAQ100 3倍ブル』の事です。
まず、それぞれの特徴を表にしてみました。
2倍レバナス | 3倍レバナス | |
投資方針 | NASDAQ100指数の2倍の値動きを目指す | NASDAQ100指数の3倍の値動きを目指す |
設定日 | 2018.10.19 | 2020.10.23 |
償還日 | 無期限 | 2023.10.20 |
為替ヘッジ | あり | あり |
信託報酬 | 0.99%(税込) | 1.52375%(税込) |
購入時手数料 | 上限2.2%(税込) (ネット証券0円) | 上限3.3%(税込) (ネット証券0円) |
信託財産留保額 | なし | なし |
純資産 | 2021.11.2時点 1,524億円 | 2021.11.2時点 75.63億円 |
委託(運用)会社 | 大和アセットマネジメント | 大和アセットマネジメント |
信託報酬や手数料は、レバレッジに合わせてほぼ1.5倍の水準です。納得ですね。
1番の違いは、償還日でしょう。『2倍レバナス』は無期限なのに対して、『3倍レバナス』は2023年10月20日までの3年間です。もちろん延長される可能性はありますが、大きなリスクです。
社畜もここが1番の問題点だと考えています。
社畜が『3倍レバナス』ではなく『2倍レバナス』を選んだ理由
NASDAQ指数連動型の投資信託に投資する人は、長期的にはNASDAQ指数が右肩上がりだと信じているはずです。
しかし、短期的には指数はランダムウォークする事も理解しているはずです。
ときには、『リーマンショック』や『ITバブル崩壊』、『コロナショック』級の暴落があり得ることは歴史が証明しています。
『レバレッジ3倍では、リスク許容度を超えてしまい、暴落時に損切してしまう可能性がある』
と考える人もいるでしょうが、問題はそこではありません。
3倍に耐えられない人は、2倍だって耐えられないでしょう。2倍でもリーマンショック級の暴落が来れば90%以上下落します。
それでも長期的にはNASDAQ指数が右肩上がりだと信じている訳ですから、2倍より3倍の方がリターンは大きい訳です。
問題は、『長期的には』という点です。
3倍レバナスは、2023年10月20日に償還日を迎えます。この日に最高値をつけている可能性もありますが、含み損を抱えている可能性もある訳です。
右肩上がりですから、確率的には含み損の方が低いでしょう。しかし、強制的に損切りさせられる可能性があることは理解しておく必要があります。
次に、最高値とは言わないまでも、含み益を抱えており、利益確定となった場合です。
この場合、利益に対して税金がかかります。税率を20%、2倍レバナスの含み益を100万円としてシミュレーションしてみましょう。3倍レバナスの実現利益は150万円ということになります。20%の30万円が税金として差し引かれますから、次に投資できるのは120万円になります。
1.5倍のリスクを取ったのに、リターンは1.2倍じゃ割に合わないね。
さらに、償還日から買付余力への反映、次の投資信託の購入までには1週間以上の時間がかかります。
この期間は、運用の空白期間となります。償還後に2倍レバナスに乗り換えるとしても、空白期間の上昇分の利益を失う訳です。
乗り換えについては、以前の記事で詳しく説明していますので、ご参照下さい。
もちろん、この空白期間にNASDAQが下落すれば最高ですが、償還日に最高値を更新、その後、乗り換え日まで下落し、再び上昇なんて都合よくいくはずがありません。
右肩上がりを信じてNASDAQ指数に投資するわけですから、矛盾していますよね。
そしてもう一つ、3倍レバナスにはとんでもない決まりがあります。
これは、『NASDAQ100 3倍ブル』の目論見書から抜き出したものです。
赤枠の部分に注目してください。
基準価額が1,000円を5日連続で下回ったら、3ヶ月程度放置して、日本国内の安全資産での運用に切り替えます、と書いてあります。
2021年11月2日時点の3倍レバナスの基準価額は22,113円です。リーマンショック級の暴落が来れば、3倍レバナスは99%下落します。基準価額が1,000円を下回ることは充分考えられます。
本来は、NASDAQ指数は回復するので、そのままNASDAQ100指数の3倍で運用して欲しいところですが、日本国内の安全資産での運用に切り替わるので、NASDAQ回復の恩恵を受けることはありません。ただ運用資産が100分の1になるだけです。
運用会社が手数料を稼ぐためだけに設定した投資信託だね。
超短期運用なら使い道があるけど、だったら狙ったタイミングで売却できるETFの方がいいもんね。
まとめ
いかがでしたか?
『2倍レバナス』と『3倍レバナス』は償還期限がある事で、全く別ものになっている事がご理解いただけたと思います。
償還期限がある『3倍レバナス』は、償還の際に大きなリスクがあります。
そして、そのリスクはリターンに見合うものではありません。
3倍レバナスは、純資産が全然伸びていないことからも、不人気であることが分かります。
ホントだ!
設定日が新しいとはいえ、純資産が20分の1しかない!
みんな、分かってるんだね。
超短期運用であれば使い道はありますが、NASDAQ100指数の長期的な右肩上がりを信じて投資する人には、『2倍レバナス』の方がよい、というのが社畜の結論です。
『2倍レバナス』と『3倍レバナス』で迷っている方の参考になれば嬉しいです。
コメント