石垣島へ移住するために、久々にスーツケースを引っ張り出しました。普段の出張は、極力荷物を減らして、大き目の3wayバッグで行くようにしています。
今回は、引っ越しの荷物を2021年3月28日(日)〜29日(月)に搬出しました。荷物が予定通り3月31日(水)までに届かなかった場合、4月1日(木)に仕事に行けないので、4月1日(木)と2日(金)に仕事で使う、スーツ、シャツ、下着、ソックスや革靴などを、スーツケースで持っていくことにしました。

案の定、荷物は遅れて4月1日に届きました。

郵便局の人も、遅れるかもって言ってたもんね。

話が逸れたので、もとに戻します。
スーツケースに荷物を詰めて引きずると、爆音がしました。爆音の発生源は、キャスターです。見てみると、タイヤのゴムの部分が剥がれ、プラスチックのホイールがむき出しになっていました。しかも4本とも。
今回は、こちらをDIYで修理してみようと思います。
スーツケースのキャスターは、素人でも修理できるのか?
まずは、ビフォーです。タイヤのゴムがはがれ、プラスチックのホイールがむき出しになっています。しかも、しばらくこの状態で引きずったのでしょう。ホイールもボロボロです。

修理店の料金
ネットで修理店の料金を見てみると、キャスター1箇所で2000円〜が相場です。さらに送料がかかるので、4箇所だと総額10,000円を超えてきます。

安い新品が買えちゃうね。

失敗しても、買い替えればいいだけだから修理してみるよ。もともと壊れてたんだからノーリスク!
修理方法を考える
修理をすると決めたら、つぎは修理方法を考えます。
ゴムがはがれたホイールを見ながら、3つのプランを思いつきました。
靴底補修材などで、ホイールに樹脂を肉盛りする方法です。
メリットは、簡単なこと。
デメリットは、おそらく正円に盛れないので回転が悪くなること。耐久性が低いこと。
車軸を外し、新品のタイヤ付きホイールと取り替える方法です。
メリットは、安価なこと。
デメリットは、車軸はリベット止めされているので、金属の車軸を切る必要があること。
ケースについているキャスター(灰色の部分)ごと取り替える方法です。
メリットは、美しく仕上がり、耐久性が高いこと。
デメリットは、同じキャスターが手に入るか分からないこと。手に入るとしても高額なこと。ケース部分の内張りをはがすなど、高度な技術が必要なこと。
現実的には、②しかないでしょう。

よしっ!プランが決まったら、実行だ!

不安しかないよ。

もともと壊れているんだから、ノーリスク、ハイリターン。
修理の手順
修理の手順は、車軸を切り、新しいホイールに交換し、ボルトで締める、というイメージです。
順番にみていきましょう。
①取り外し
まず、『金切のこ』を準備します。持っていない?大丈夫です。ザ・DAISOで100円(税別)で購入できます。

回転しないように、キャスターを布テープで固定します。

画像位置で、金切のこで車軸を切ります。金属の粉が出るので、必ず新聞紙などを敷いて作業しましょう。

問題が発生しました。社畜のスーツケースは、この位置にベアリングがありました。金切のこを動かしてもベアリングが回転して、車軸を切ることができませんでした。


やむなくホイールごと中心部を切りました。ホイール部分の樹脂は粘度が高く、1箇所切るのに15分くらいかかりました。

無事に、4箇所とも取り外せました。ここまでくれば、あとは簡単です。全作業のうち80%完了です。なお、金切のこは、刃が潰れたので使い捨てです。
②部材と工具の購入
取り外しが終わったら、部材を購入します。工具がない場合は、一緒に購入しましょう。

注意事項です。キャスターや車軸となるボルトは、必ず古いものを取り外してから購入しましょう。古いものと比較しながら購入すれば、サイズが合わないといった失敗を防ぐことができます。全て、ザ・DAISOとホームセンターメイクマンで購入できました。
③取り付け
部材を購入したら、いよいよ取り付けです。

無事に取り付け完了です。使用中に緩まないように、ナイロンナットで締めて、くさびロックナットでさらに締める予定でした。しかし、ナイロンナットを締めるだけでも大変だったので緩むことは無いと判断しました。気になる人は、ロックナットを使ってもよいと思います。

無事に4箇所とも交換できました。
引きずってみましたが、大きな音はしなくなりました。

成功!

おつかれさま。
10,000円以上稼いだのと同じだね。
ボルトとナットで留めているので、次回タイヤが傷んでも短時間で交換することができます。
修理費用
キャスター修理の費用を見てみましょう。
①初回
掛かった費用を、表にまとめてみました。
種類 | 購入品 | 価格(税込) |
DAISO | ||
工具 | 金切のこ | 110円 |
工具 | モンキーレンチ | 220円 |
工具 | 六角レンチセット | 110円 |
小計 | 440円 | |
メイクマン | ||
部材 | ハンマーキャスター4個 | 108円✕4=432円 |
部材 | ボルト4個 | 50円✕4=200円 |
部材 | ナイロンナット | 115円 |
部材 | くさびロックナット | 115円 |
小計 | 862円 | |
感動 | 奥様の笑顔 | プライスレス |
合計 | 1,302円 |
1,302円しか掛かっていません。部材の購入時間も含めて3時間で9,000円程度稼いだ計算です。
②2回目以降
今回の修理で、想定外のメリットがありました。それは、車軸をボルトとナットに変えたので、次回の交換では車軸を切る必要がないということです。
次回のキャスター交換は、工具は揃っているので購入の必要はありません。部材のうちロックナットを除いた、総額747円で交換できます。ナイロンナットは再利用できませんが、ボルトが再利用できれば、総額547円です。
作業時間も、おそらく1時間程度でしょう。
まとめ
スーツケースのキャスターは、素人でも修理できるのか?
答えは、

できます!
しかも、一度自分で修理すると、次回以降は低コストかつ短時間で修理できます。
失敗しても千円ちょっとの損害しかありません。絶対にお勧めです。

稼いだお金は投資に回しましょう。経済的自由への、確かな一歩です。

うん、
確実に近づいている気がする。
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