ど〜も。節約と投資で経済的自由を目指す底辺の社畜です。
収入を増やし、支出を切り詰め、余剰資金を投資に回すことばかり考えています。
突然ですが、ここで経済的自由への道のりを復習してみましょう。
残酷な資本主義社会の仕組み
まずは、残酷な資本主義社会の仕組みについてです。
R > G
R:資本収益率
G:経済成長率
こちらは、フランスの経済学者トマ・ピケティ先生が著書『21世紀の資本』において、「資本主義の富の不均衡は放置しておいても解決できずに格差は広がる」という主張の根拠として示した事実に基づく不等式です。
資本収益率(R)とは、投下した資金に対して企業がどの程度の利益を生み出したか、という割合です。資本主義社会全体で見ると、資本家が出資したお金が1年でどれだけ増えたか、と言い換えることができます。
経済成長率(G)とは、ある国の国内総生産(GDP)が、1年後にどの程度成長していたか、という割合です。生産活動の成長、つまり労働によって得られる所得の増加率ということになります。もっと簡単にいうと賃金上昇率と言い換えてもいいかもしれません。
Rは、オルカンの過去30年平均のデータでは年10%、もっと長期でも年6%程度となっています。全世界で見ると6〜10%程度ということですね。
Gは、実質賃金上昇率の統計によると過去30年平均では2%程度です。なお、コロナ対策で世界中でお金を刷りまくった結果、インフレが未だに止まりません。実質賃金上昇率は、もう少し低くなるのではないでしょうか。
もちろんPからも物価上昇率を差し引く必要がありますので、6〜10%から物価上昇率2%を差し引いた、実質の資本収益率は4〜8%程度となるのでしょうか。
それでもRとGには、毎年2〜6%の差が出続けることになります。
この2〜6%の差が、ブルジョワジー(資本家階級)とプロレタリアート(賃金労働者階級)の差です。
では、この差を埋めるにはどうしたらよいのでしょうか?
経済的自由への道すじ
残念ながら、この差は埋めることができないと、トマ・ピケティ先生は仰っています。むしろ拡大していくと。
では、賃金労働者階級は、経済的自由を手にする事はできないのか?
そんな事はありません。
ブルジョワジー(資本家階級)に成ればいいのです。

成り方は、いたってシンプルです。
プロレタリアート(賃金労働者階級)として稼いだお金の一部で資産を買えばいいのです。
収入ー支出=余剰資金
余剰資金✕運用利回り^運用期間=資産
まずは、勤労で収入を得ます。
そこから生活費を支出します。
残った余剰資金を投資します。
たったの3ステップです。シンプルでしょ?
ちょっと補足します。
収入は、高い方が早く経済的自由になれます。そして、複数の収入源を持つことがリスクコントロールになります。副業オススメです。
生活費は、低く抑えたほうが早く経済的自由になれます。収入が増えても生活水準を上げてはいけません。
投資先は、できるだけ運用利回りが高いほうがいいですね。でも、利回りにつられて高いリスクを取ることはお勧めしません。ハイリスク・ハイリターン、どころかハイリスク・ローリターンなんて事もありますから注意しましょう。
これを、運用益だけで生活できるまで繰り返したとき、あなたは経済的自由を手にしたことになります。
モチベーションの維持にはゴールの見える化!
わたしが勤めている会社は副業が禁止です。昇給もありませんので、収入を増やすことは非常に困難です。
しかし、生活費はしっかり抑えています。節約はかなり高いレベルに到達したという自負があります。
投資先は、S&P500のインデックスファンドがメインなのでミドルリスク・ミドルリターンとなっています。一部レバナスというハイリスクなアクティブファンドに投資していますが、経済的自由を手にしたらインデックスに切り替えます(笑)
が、問題はここから。
そう、運用期間です。先ほど強調しましたが、余剰資金を投資する流れを、何年も何年も繰り返さなければなりません。

経済的自由を手にするには長い時間が必要です。節約と投資のモチベーションを維持するのって難しいですよね。

経済的自由への道のりは長いから、どうしても中だるみは出てきてしまうよね。
モチベーションを維持する方法は、ゴールの見える化!
何年で目標に到達できるかが明確になれば、モチベーション維持の一助になることは間違いありません。
シミュレーションだ!
シミュレーションしてみました。
条件は、以下の通りとしました。
- 毎月5万、10万、15万、30万円積立
- 運用利回りは年率5%
- 月複利で毎月末に利回り繰入
- 非課税
- 期間は一億円または40年の短い方まで
| 年数 | 5万 | 10万 | 15万 | 30万 |
|---|---|---|---|---|
| 1年 | 61 | 122 | 184 | 368 |
| 2年 | 125 | 251 | 377 | 755 |
| 3年 | 193 | 387 | 581 | 1162 |
| 4年 | 265 | 530 | 795 | 1590 |
| 5年 | 340 | 680 | 1020 | 2040 |
| 6年 | 418 | 837 | 1256 | 2512 |
| 7年 | 501 | 1003 | 1504 | 3009 |
| 8年 | 588 | 1177 | 1766 | 3532 |
| 9年 | 680 | 1360 | 2040 | 4081 |
| 10年 | 776 | 1552 | 2329 | 4658 |
| 11年 | 877 | 1755 | 2632 | 5265 |
| 12年 | 983 | 1967 | 2951 | 5902 |
| 13年 | 1095 | 2191 | 3286 | 6573 |
| 14年 | 1212 | 2425 | 3638 | 7277 |
| 15年 | 1336 | 2672 | 4009 | 8018 |
| 16年 | 1466 | 2932 | 4398 | 8792 |
| 17年 | 1602 | 3205 | 4807 | 9615 |
| 18年 | 1745 | 3492 | 5238 | 10476 |
| 19年 | 1896 | 3793 | 5690 | |
| 20年 | 2055 | 4110 | 6165 | |
| 21年 | 2221 | 4443 | 6665 | |
| 22年 | 2396 | 4793 | 7190 | |
| 23年 | 2580 | 5161 | 7742 | |
| 24年 | 2774 | 5548 | 8322 | |
| 25年 | 2977 | 5955 | 8932 | |
| 26年 | 3191 | 6382 | 9573 | |
| 27年 | 3415 | 6831 | 10247 | |
| 28年 | 3652 | 7304 | ||
| 29年 | 3900 | 7800 | ||
| 30年 | 4161 | 8322 | ||
| 31年 | 4435 | 8871 | ||
| 32年 | 4723 | 9447 | ||
| 33年 | 5026 | 10053 | ||
| 34年 | 5345 | |||
| 35年 | 5680 | |||
| 36年 | 6032 | |||
| 37年 | 6402 | |||
| 38年 | 6791 | |||
| 39年 | 7200 | |||
| 40年 | 7630 |
一億円を超えたらFIREということで、この表のような結果となりました。
なるほど、毎月5万円だと40年かかっても一億円には到達しませんね。どこかで投資額を増やす必要がありますね。
毎月10万円でも33年かかります。22歳で大学を卒業したとして、55歳でFIREです。一応、定年の60歳前なので早期退職には違いありません。
毎月15万円なら27年で一億円超です。22歳から積立開始で49歳でFIRE。かろうじて40代ですね。
毎月30万円なら、なんと18年で一億円超です!
この表の活用方法として、あと何年でFIREできるかを調べることができます。
シミュレーション表の活用法
わが家の資産を例に考えてみましょう!
赤の太字のところ毎月15万円積立の6年後が、実際のわたしの状況にもっとも近いところになります。約1,300万円の運用資産がありますので1,256万円が一番近いですね。
そうすると、15万円積立の場合、0円からスタートだと一億円超まで27年かかるので、6年目の1,256万円からだと約21年で一億円超に到達ということになります。

あと21年?
ということは2046年?
70歳ぐらい?
いや、定年退職してるから毎月15万円積み立ては無理でしょ?

どこか早い段階で積立額を増やさないといけないね。

いや、これから子どもの教育費が増えるのよ?大学生になるのよ?…たぶん。

いや、あくまでシミュレーションだから。今のところ運用利回りはもっと高いし。
それに、5〜7年で子どもが独立すれば、積立増額は可能でしょ?

NISAの非課税枠は1,800万円だから条件はもっと悪いでしょ?
そもそもレバナスは非課税じゃないし!

一億円は無理でも、5,000万円は到達可能でしょ?準富裕層だよ?
実際は、もっとうまくいく気がするんだけどなぁ…。

いいシミュレーションだったよ。
危機感を持って副業を考えよう!
やれやれだぜ。
需要があれば、運用利回りを上げた表も作成してみようと思います。ご希望がありましたらコメント欄で。


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