ど〜も!節約と投資で経済的自由を目指す底辺の社畜です。
このブログを読んでいる人は、多かれ少なかれ「FIRE」に興味を持っている人だと思います。

うちが投資に失敗して路頭に迷うのを期待して読んでる人もいるんじゃない?

レバナス投資はアンチも多いからね。
まあ、エンタメとして楽しんでもらえればいいのではないでしょうか。
「FIRE」とは「経済的自由を手にして早期退職する」ということですが、早期退職したあとで週に2〜3日だけ働いて生活費の足しにするセミリタイアを選ぶ人もいるようです。起業して自分がしたい事だけをして収入を得る人もいます。
「経済的に自由になる」ということは、
「したくない事をしなくてよくなる」ということです。
自分の人生を取り戻すことと言っても過言ではないのではないでしょうか?
そんな「経済的自由」ですが、どうすれば手にすることが出来るのでしょうか。
一般的には、年間生活費の25倍の金融資産を築くと「経済的自由」になったと言っていいようです。
これは、トリニティスタディと呼ばれるもので、トリニティ大学の3人の金融学教授による1998年の論文の愛称です。退職者が自身のポートフォリオから生活費を引き出し続けた場合に、生命の寿命より資産の寿命が長くなる「安全な引き出し率」を究明しようとする研究です。
そして、この「安全な引き出し率」は、4%以下というのが一つの結論となっています。
つまり、年間生活費が金融資産の4%以下になればいいという訳ですね。毎年金融資産の4%を使っても死ぬまで資産が枯渇しないのですから。
で、年間生活費がいくら掛かるのか?が問題になる訳です。
総務省統計局のデータによると令和4年度における老後二人世帯の生活費は月28.2万円とのことです。
年間換算すると12倍なので338.4万円。
ゆとりある生活を送るために必要な生活費は月37.9万円。(住友生命の調査)
年間換算すると12倍なので454.8万円。
年間生活費の25倍の金融資産が経済的自由の値段なので、
なんと、8,460万円〜1億1,370万円もの金融資産が要るんです!

これは2022年のデータです。急激なインフレとなった2023年以降の物価は考慮されていません。

そうだよ。今は令和の米騒動!米価は2022年比で3倍!
FIREには一体いくら必要なの?
FIREに必要な金額は、年間生活費によります。これが真実ですが、それでは身も蓋もありません。目安を示すと、
手取り月30万円。
基礎的な生活費という意味では、一つの目安になるでしょう。
税率が約20%なので額面では、30万円÷0.8で375,000円。
年間では12倍なので、450万円。
その25倍の金融資産が経済的自由の値段なので、1億1,250万円。
1億1,250万円
これが、トリニティスタディにおける「FIRE」に必要な金融資産の一つの目安になるでしょう。

もちろん、インフレが年2%以上の速さで進めば、これでは足りませんけどね。
で、ここまでは前フリです。
ここからが本題になります。
「トリニティスタディ」や「4%ルール」という言葉は皆さんよくご存知だと思います。
ですが、「4%ルール」という言葉ばかりが先行して、「4%ルール」の中身を知らない、または知っていたけど忘れてしまっている人が非常に多いなと感じます。

中身?どういうこと?
FIREには、年間生活費の25倍の「金融資産」が必要という知識だけでは片手落ちです。
トリニティスタディでは、その「金融資産」の中身にも言及しており、それが4%ルールの前提となっています。
すなわち、「金融資産」の内訳は、株式75%、債券25%の組み合わせが最適だという前提です。

現金100%のポートフォリオでは、インフレ率が0%であっても25年で資産は底をつきますよね?

100%株式でも資産取り崩しのタイミングで暴落が来たらと考えると怖いよね。
株式75%、債券25%の組み合わせが最適だと理解していたとして、株式の暴落が起こったらどうしますか?
組み合わせの比率が、どの程度変化したときにリバランスを行いますか?
むしろ、株式の暴落が来たときには、債券を売って株式の比率を高めた方が、リターンが大きいかもしれませんよ?
トリニティスタディは、株式75%、債券25%の組み合わせの金融資産を年4%ずつ取り崩した場合、どの30年を切り取っても資産が枯渇しなかった、という結論を出しましたが、それはあくまで過去の歴史においてそうであったというだけです。未来を保証するものではありません。

つまり、FIREしちゃ駄目ということ?

いや、確実にFIREが成功する保証なんて無いから、何処かで区切りをつけて決断するしかないってこと。
確実にFIREが成功する金融資産額なんてものは存在しません。ですが、人の寿命は有限です。これは確実です。さらに、したいことが出来る健康寿命はもっと短いです。
死ぬ時に一番お金持ちだった、というのは人生を仕事に奪われたのと同じことです。
どこかで区切りをつけなければなりません。
わたしにとって、1億1,250万円は一つの目安と考えています。
FIREを目指す人は、どこかで区切りをつけなければいけないことを絶対に忘れないでください。

自分でゴールを動かしたら、絶対に幸せにはなれません。

深いね〜。
「経済的に自由になる」とは「したくない事をしなくてよくなる」ということです。
社畜になると感覚が鈍っていきますが、絶対に忘れないでください。
したくない事をさせられている状態は、人生を奪われている状態です。

わたしはそれを不幸と呼びます。


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