【悲報】トケマッチは詐欺?高級時計シェアで2000万円戻らず

経済的自由

ど〜も!節約と投資で経済的自由を目指す底辺の社畜です。

2024年1月31日に、個人投資家にとって悲劇的なニュース発表されました。

高級時計シェアリング事業「トケマッチ」を運営してきた大阪府の合同会社ネオリバース(NEO REVERSE)の解散発表です。

写真は合同会社ネオリバースとは関係ありません。

トケマッチは、高級ブランド時計を借りたい人と貸したい人をマッチングするサービスだったようです。

合同会社ネオリバースのホームページでは、以下のように紹介されていました。

「トケマッチ」は、高級ブランド時計を月額制でレンタルすることができるユーザーと、高級ブランド時計を預託することで毎月の安定した収益を得ることができるオーナーを繋ぐサービスです。購入するよりも経済的なサブスクリプションと、売却するよりも実利的なシェアリングエコノミーを掛け合わせた、新しい形の腕時計ライフをお楽しみいただけます。

合同会社ネオリバース ホームページより

なぜ悲劇的なニュースかというと、サービスが終了したにもかかわらず、預託した高級ブランド時計がまだ返却されていないオーナーがいるためです。

ここまでは事実です。

高級ブランド時計のオーナーへの返却は6ヶ月を目処に行うとアナウンスされており、最終的にどうなるのかは、今の時点では不明です。

結果が出るのは、2024年7月末頃ということになりますね。

奥さま
奥さま

何でも誹謗中傷って言われるからね。

社畜
社畜

うん。

名誉毀損になってはいけないからね。

高級ブランド時計シェアリング事業

それでは、独自の視点で、高級ブランド時計マッチングサービスを簡単に説明しましょう。

社畜
社畜

小説風にいくよ。

あくまでフィクションです。

奥さま
奥さま

ワクワクするね。

まず登場人物の紹介です。

T:高級ブランド時計マッチングサービス

K:Tの代表

R:高級ブランド時計を借りたい人

L:高級ブランド時計の所有者

主要な登場人物は3人だけです。では、ストーリーを読み解いていきましょう。

借りたい〜Rの章〜

Rは、就職して4年目のプライム上場企業の会社員だ。営業の仕事も徐々に覚えて信頼を得るようになり、少しづつ大きな仕事も任されるようになった。自分の商談が価値を生み出す現在の状況に、仕事の充実と楽しさを実感している。ただ、同年代の平均より高いとはいえ、まだ給料も余裕があるほど高くはない。もう一つ上の段階へ行きたい。Rはそんなことを考えるようになっていた。

ある時、大型案件の営業で課長に同行をお願いしたときのことだ。左手首にG-SHOCKを着けていたRを見て、課長が言った。「R。仕事というのは取引先との信頼関係が何よりも重要だ。ITだAIだと言っても、最後にGOサインの決裁を下すのは人間だからな。そして、信頼関係は、第一印象で決まる。その第一印象で大部分を占めるのが何だか分かるか?」

Rは、少し考えて答えます。「礼儀正しい挨拶でしょうか?」

課長は、ゆっくりと目を閉じて「それも大事だ。」そして、優しくほほえみながら続けた。「だが、一番大事なのは見た目だ。実に第一印象においては、見た目が55%を占めると言われている。挨拶や声のトーンは38%で、悲しいことに話の内容はたったの7%に過ぎないんだ。」

Rにはピンとこない。というのも、髪は短く清潔感が出るように整えている。ヒゲも毎朝剃っている。爪も短く切っている。スーツもハイブランドではないが、ブラシを掛けスチームでシワを取り、スラックスのクリースもしっかりとつけてある。靴もしっかりと磨いており、つま先とヒールはワックスでハイシャインに仕上げてある。バッグだって、リュックを使う同期がいる中で、きちんと手入れした革のブリーフケースを使用している。おおよそ、見た目で悪い印象を与えるようなことは無いだろうと考えていたからだ。「ご指導ありがとうございます。」腑に落ちないまま無難な返答をして、Rは商談の戦略に話題を移すことにした。

取引先に到着し、課長が受付に向かう。腕時計から受付の女性の目に視線を移しながら「10時にお約束しておりました〇〇です。□□様にお取り次ぎ頂けますでしょうか。」と声を掛ける。

「かしこまりました。少々お待ち下さい。」女性はやわらかい笑顔で応えた。Rが一人で来たときには、えらく事務的な感じだったと記憶していたが、今日は機嫌が良かったのだろうか。『よい前兆かもしれないぞ。』Rは悦に入った。

商談が始まった。事前の打ち合わせは済ませており、今日はクロージングの日だった。課長が骨子を説明し、細部をRが補足する。今日ここに来るまでに課長とシミュレーションしたとおりだ。しかし、他社の提案に負けないプレゼンができたと思ったが、なぜか手応えがない。

悶々とした時間が過ぎる中、「〇〇課長は、珍しい時計をされていますね。」状況を打破したのは、提案内容ではなく雑談だった。

「さすが□□様。なかなか気付かれることがないので、ほとんど自己満足で終わりなんですよ。このデイトナは、エル・プリメロを搭載した最期のモデルなんです。□□様は、ZENITHですね。」課長は見逃してはいなかった。

「はい。エル・プリメロが好きでZENITHのデファイを使っています。PATEK PHILIPPEやAUDEMARS PIGUETも持っていますが、着けていて一番心地いいのはエル・プリメロの振動数なんですよ。」□□様が饒舌になった。

課長が一気に畳み掛ける。「当社の提案は、ZENITHの精神に近いものです。ZENITH社が、1600年代に作られた脱進機に進化がない事に疑問を持ったように、当社も慣習に縛られることなく疑問を持ち続けることでイノベーションを切り開いてきました。この提案もアフターケアにとどまらず、アップデートにも対応したパッケージとなっております。」

『勝負あった。』Rは確信した。

会社への帰路、Rは往路で課長が話してくれた『第一印象は見た目が55%』の意味を噛み締めていた。商談だけでなく、受付の女性が課長の時計を見ていたことにも気づいたからだ。

「課長。僕も時計を買おうと思います。どんな時計がいいと思いますか?」Rは課長にストレートに聞いてみた。

「それなりの時計であることは当然だけど、自分の腕に合っているのかが重要だ。」

Rは課長の答えに納得した。というのも、同期入社がHUBLOTのビッグバンを購入していたが、白く細い腕には全く似合っていないと評判になっていたからだ。R自身もそれを見たとき、『腕に仮面ライダーの変身ベルトが付いているみたいだ』と思ったものだった。

「今は、たくさんの時計を買う余裕はないので、失敗は許されないんです。試せるサービスがあればいいんですが。」Rが困った顔を見せると、課長が再び優しい笑顔を見せた。

「わたしが若い頃には無かったんだが、今は高級ブランド時計をレンタルできるサービスがあるみたいだぞ。試してみて客観的な意見を聞くという考え方はいいことだと思うよ。」

Rも笑顔を取り戻した。「ありがとうございます。今日の夜にでも、高級ブランド時計のレンタルサービスをググってみます。」

その日の夜、Rは、高級ブランド時計マッチングサービスTの会員登録へと進んでいった。

貸したい〜Lの章〜

Lは焦っていた。

経緯はこうだ。

40歳のLは、大学同期との同窓会に参加した。同期たちの多くは結婚し、子どもをつくり、苦労話をしながらも充実した生活を送っていることがうかがい知れた。

多くの同期たちと同様、Lも結婚し、10歳の娘と8歳の息子を持つ父親だ。

宴も進み、車やマイホームなどのマウント合戦があちこちで勃発していた。

「アルファード乗ってるんだぜ。」

「25階からの眺望は、一日の疲れが吹き飛ぶよ。」

Lは、高級車やマイホームには全く興味が無かった。子どもに不自由のない生活をさせることと趣味を継続できさえすれば満足だったから、誰がポルシェに乗っていようが、誰がタワーマンションの高層階に住んでいようが意にも介さなかった。

Lの趣味は、高級ブランド時計の収集だ。きっかけは結婚の記念にROLEXのサブマリーナを購入した事だった。営業トークとも知らずキャバクラで時計を褒められたことで、パネライのルミノール、フランク・ミュラーのヴァンガードと次々と買い進め、現在は購入価格で総額2,000万円程のコレクションとなっている。売却すれば総額3,000万円は超えるだろう。

更に宴は進み、マウント合戦は子育てに戦場を移していた。

「子どもが将来苦労しないように、小学校低学年から塾に行かせてる。」

「インターナショナルスクールに入れているから、高校からは海外の学校に行く予定。」

若干の不安は感じたが、このときは焦燥に駆られる程ではなかった。

「学費はどうしてるんだ?俺達の給料じゃ厳しいだろう?」少々声が荒っぽくなってしまった。

「子どもが生まれてすぐに投資を始めたんだ。高配当の株を買い進めて、今では年間200万円位の配当金を貰ってるよ。」Lに気圧されしながらも教えてくれた。

「うちも趣味だった旅行を控えて投資に回してるよ。子どもの将来のためには仕方ないよな。でも配当金だけじゃなく株主優待が貰えるから、支出も減って一石二鳥だよ。なんとか学費は賄えてるよ。」

友人の答えは、Lをどんどん不安にした。

同窓会はお開きとなったが、不安な気持ちを抱えたまま二次会に行く気にはなれず、Lは足早に帰路についた。

そして、早々に妻に今日のことを話した。Lを、妻は安心させてくれると思っていたが、返ってきた言葉は、Lを絶望へと突き落とした。

「公立中学校は学力が低くて不良も多いみたい。できれば私立に行かせたかったんだけど、うちは経済的に厳しいよね。」

Lは、最期の望みをかけて妻に聞いた。「△△(娘)は?△△は私立中学に行きたがっているのか?」

「仲がいい子は、みんな私立中学を目指して塾に通ってるって。△△も私立に行きたいって言ってたから、ごめんねって謝っておいたよ。」

Lは、足の力が抜けて膝から崩れ落ちた。

「すまない。子どもには不自由な思いはさせないつもりで生きてきたのに、そんな思いをさせていたなんて。」

Lは、固く目を閉じ唇を震わせた。そして、吹っ切れたようにゆっくりと目を開けて妻に言った。

「時計を売るよ。それで学費と塾代はなんとかなるよ。年間5本くらいづつ出してたオーバーホールの費用も無くなるから、投資も始めよう。」

妻は、目を潤ませて喜んだ。

「ありがとう。でも、結婚記念のROLEXだけは売らないでね。」

Lは、早速パソコンで検索を始めた。どうせ売るなら高く売りたい、と考えるのは誰でも同じだろう。信頼できる高価買取店を探しつつ、投資のことも検索していると、あるサイトにたどり着いた。

「高級ブランド時計マッチングサービス?」それは、高級ブランド時計マッチングサービスTのホームページだった。Lは概要を読み進めた。

「自分が持っている高級ブランド時計をTに預けると、毎月預託料が振り込まれるのか。」更に読み進めるうちに、Lは稲妻に撃たれような衝撃を受けた。そこにはLが求めていた答えそのものがあったからだ。

Lにとって必要なものは、毎月発生する塾代や私立学校の学費だ。高級ブランド時計の借り手がつかなければ預託料が支払われないのであれば、目的は達成されない。

ところがTによると、借り手がついてもつかなくても預託料は保障されると明記されている。Lは、現在所有している高級ブランド時計の半分をTに預託した場合の預託料を計算してみた。

「これなら時計を売る必要はないぞ。」Lはつぶやいて、預託申込みへと進んでいった。

翌朝、Lは妻に昨夜のことを話した。

妻は、「時計を高いお金を出して借りたい人がいるんだね。わたしは時計には詳しくないからわからないけど、借り手がつかなかったらお金は貰えないんでしょ?」ともっともな疑問を投げかけてきた。

Lは、待ってましたとばかりに得意気に答えた。「借り手がつかない期間も、きちんと預託料は支払われるんだ。これは、株を買ったときの配当金みたいなもんさ。株主が会社に投資したお金だって全額使われるわけじゃないよね。でも配当金は全ての株主に支払われるだろ?」

妻は、Lの答えに若干の不安を覚えつつも「あなたが子供のことを考えて行動してくれたことが嬉しいわ。ありがとう。」と感謝を示した。

おおよそ一ヶ月後、Lの銀行口座には試算したとおりの預託料が振り込まれていた。高級ブランド時計をTに発送する際は、不安がなかったと言えば嘘になる。しかし、実際に預託料が振り込まれたことで、不安は一切なくなった。

次の日、Lは妻と娘に塾の体験入学に行って、どの塾に行くか決めておいでと話した。

妻と娘が喜ぶ姿を見て、Lは感極まって泣いてしまった。それを見て妻も泣き始めた。娘は訳が分からない様子でキョトンとしている。

『これが俺が求めていた幸せだ』Lは、息子の教育資金のために、残り半分の高級ブランド時計をTに預けると決心した。そして、そこには妻との結婚記念に買ったROLEXサブマリーナも含まれていた。

つなぎたい〜Kの章〜

Kは野心家だ。

これまで、いくつものビジネスを立ち上げてきた。

時代が悪いのか、Kが悪いのか、それは分からない。残念なことにKが立ち上げたビジネスは、どれも成功といえるところまで到達することはなかった。言い換えると、全て失敗したということだ。

「俺は、こんなところで終わるような男ではない。」

Kは、心のなかで言ったのか、それとも実際に声を発したのか、自分でもわからなかったが、頭の中にはそんな言葉が浮かんでいた。

Kには、24歳になる社会人3年目の息子がいる。

息子は、父親に似てしまったのか、あまり要領が良くない。何も考えないままに就職し、平均よりも少ない給料でやり繰りしている。それでも両親の世話になっていないだけで『自分は独立して立派に働いている。子供部屋おじさんにならなかった自分は親孝行息子だ。』と、妙な自負を持っていた。

あるとき、その息子がKの自宅に顔を出した。そして、Kの愚痴をこぼした。

「父さんは、もういい歳なのに高級ブランド時計の一つも持ってないんだな。先週末に大学の友人の結婚式に行ってきたんだけど、父親にもらったり、借りたりした時計をみんな自慢してくるんだ。これは何百万もする時計だ、なんてね。」

Kは、すこし恥ずかしいけど気持ちになりながら、「そんなに時計が欲しいなら、自分で買えばいいだろ。社会人なんだし、ローンを組めば相当な時計だって買えるんじゃないのか。」と言った。

「高級時計は、オーバーホールなんかの維持費も掛かるんだぜ。俺にはまだ早いよ。父親に無料で貸してもらう位でちょうどいいんだよ。」息子は、あくまでも父であるKの甲斐性がないのが悪い、といった感じで責めてくる。そして、SNSにアップされた数々の写真を見せてきた。

『自己顕示欲、いまはマウンティングというのかな。まるで高級ブランド時計の展示会じゃないか。』Kは呆れながらも、若干の負い目を感じた。

と、次の瞬間、野心家のKのビジネスセンサーがけたたましく鳴り響いた。

「みんな高級ブランド時計を着けていたのか?安物の時計を着けていた奴はいなかったのか?」Kは息子に問い質した。

息子は、少し気圧されながらも「晴れやかな席で安物の時計なんて俺だけだったよ。」と答えた。

「自分で買ったって言うやつはいなかったか?」「300万円の時計をレンタルするとして、いくらまでだったら出せるもんだ?」矢継ぎ早に息子に質問を投げかけながら、Kの中で新しいビジネスの構想が練り上げられ始めていた。

『いま、高級ブランド時計は、数百万円から一億円を超えるものまである。

そもそも、高級ブランド時計は、需要に供給が追いついておらず品薄だ。正規店で定価で購入することは非常に困難で、並行輸入店で倍以上のプレミアムがついた値段で購入しなければならない。

年齢的に若い世代は、高級ブランド時計を購入できるような金銭的な余裕はない。あってもそれはごく一部の人間だけだ。

反対に、父親の世代は複数の高級ブランド時計を持っているのが一般的なようだ。それでも腕は一人2本しか無いのだから、必然的に使っていない時計があるはずだ。日本中から集めたら数百本、いや数千本ならすぐに集められるだろう。

レンタカーのようなレンタルサービスでは、自分で車を購入してストックしなければならない。また、商材が大きいので実店舗も必然的に大きくなり、多額の開業資金が必要になってくる。しかし、マッチングサービスならば、自分が多額の資金を積んで高級ブランド時計を購入してストックする、といった必要がない。商材も小さいので実店舗も小さくても全く問題がない。

借りたい人間と、貸したい人間をマッチングさせる。貸す人間も嬉しいし、借りる人間はもちろん嬉しい。仲介する人間も心も財布も豊かになって嬉しい。まさに三方良しじゃないか。』

Kは早速、店舗のホームページ作成に着手した。いくつものビジネスを立ち上げてきたKにとっては朝飯前だ。

ホームページには、巨大なガラス張りのオフィスビルの写真を使用した。もちろんネットで拾った海外の画像だ。

『ビジネスは、信用が大事だからな』

実際は、大阪の古い雑居ビルの一室を借りることにした。並行して、キャッシングで現金を作って銀行口座を開設した。これは法務局に呈示する資本金の見せ金用だ。個人事業の方が税務署は誤魔化しやすいが、法人を設立したほうが信用が得られるからだ。

今までにつぶしてきたビジネスの経験から、Kは商売における信用の重要性が痛いほど分かっていた。

作業は着々と進み、法人の設立から6ヶ月で準備が整った。あとは、高級ブランド時計シェアリングサービス『T』のホームページをアップロードすればサービス開始だ。

Kは、目を閉じてここ半年ほどを振り返り、少し感慨に耽った。しかし、それはとても僅かな時間だった。Kは、ゆっくりと目を開いた。

そして、手首をスナップさせて右手の親指で、ターンッとエンターキーを打った。

『ここがリスタートだ、俺の…』

時間は、深夜1:00AMになっていた。Kは、唇を固く結び、ベッドに入った。

次の朝、目を覚ましたKは瞳孔が開くほど驚愕した。

Kが立ち上げた高級ブランド時計シェアリングサービス『T』は、数時間前に立ち上げたばかりだと言うのに、すでに数件の問い合わせが入っていた。

Kはコーヒーで眠たい目をこじ開けると、問い合わせの一つ一つに丁寧に返信することから始めた。

最初の一ヶ月で、預託された高級ブランド時計は3本だった。いや、実際に送られてきた時計は10本以上あったのだが、半分以上がコピー商品だった。

預託にはギャランティカードを必須としていたが、スーパーコピーと呼ばれる時計は、ギャランティカードまで付属されている。

Kは、真贋を判別できるほど本物を見たことがなかった。そこでKは、無料で真贋を判別できるサービスを利用した。預託された時計を近所の質屋に持ち込んだのだ。もちろん実際に質入れが目的ではなかった。超一流のプロに真贋を判断してもらい、持ち帰るのだ。

スーパーコピーを送ってきた詐欺師には、着払いでの返送が必要かの問い合わせをする。返信が来ることは、ほとんどなかった。まれに「すり替えだ」と文句をいう外国人らしき不届き者もいたが、Tに届いた荷物の開封作業を録画した画像を添付して、「警察に相談することになる」と連絡すると、二度と連絡が来ることはなかった。

もちろん、近所の質屋もKの無料の真贋鑑定人になるつもりはない。しかし、近所の質屋すべてを出入り禁止になる頃には、Kのもとには大量のスーパーコピーがストックされていた。つまり、Kはスーパーコピーを見抜ける技術と道具の両方を手に入れていたのだ。

詐欺師たちも安くはないスーパーコピーを取り上げられては堪らない。徐々に送られてくるスーパーコピーは減少していった。

Tのサービス開始から6ヶ月が経過したとき、Kのもとには50本の高級ブランド時計が預託されていた。

資金繰りに余裕が出てきたこと、受託する高級ブランド時計を増やすことを目的に、Kは資本金を増資することにした。

『実に順調だ』

Kは満足した。いや、その感情は大きく頭を振ってすぐに打ち消した。

『この程度で満足している場合じゃないぞ。息子に高級ブランド時計を好きなだけ貸せるようになるまで、俺は足を止めるわけにはいかないんだ。』

その後、3ヶ月で預託された高級ブランド時計は100本に達した。

更に3ヶ月後には200本、また3ヶ月後には300本に達した。預託される高級ブランド時計はどんどん増えていった。

『まだまだ』

Kは、ネット広告を打った。地上波のテレビCMも打った。Tの認知度は日増しに大きくなっていく。

話題のサービスは、高級ブランド時計の雑誌で何度も特集された。さらに勢いにのり、地上波テレビ番組でも取り上げられた。

Tは、サービス開始から一周年を迎えた。預託された時計ブランド時計は300本に達していた。

Kの成功に対する祝福は、家族だけでなくCMに起用した芸能人からも届いていた。そのことをTのホームページのインフォメーションで紹介すると、アクセス数は、また急速な伸びを見せた。もはや、何をやっても好循環をもたらす状況だ。

1年半で500本、2年で1000本。預託された高級ブランド時計は、沢山の人を幸せの渦に巻き込みながら、なおも拡大を続けた。

2年半で1500本に到達した。

Kが考えていた、サービスとしてのTの限界に到達しようとしていた。それは、受託2000本という節目だ。どんなに高級ブランド時計の需要があっても、日本国内でシェアリングサービスの利用を希望する人は、月間2000人が限界だ。これが、高級ブランド時計の専門誌の発行部数や高級ブランド時計の売れ行き等から、Kが独自に導き出した市場規模だった。

Kは、最後の手を打った。

Tのインフォメーションに「まもなく、預託本数が2000本に到達します。2000本に達しましたら、一旦追加の預託の受付は終了いたします。預託をご希望の方は、お早めにお願いします。」と掲載した。さらに、同内容のメールを、現在預託している顧客に一斉送信した。「いまなら、預託いただいたお客様に、Amazonギフトコードを進呈します。」と添えて。

預託料を受け取っていた顧客は、騒然とした。受け取っていた預託料は毎月5万円程度の者から、100万円を超える者までいた。

Tというサービスが始まるまでは、オーバーホールなどの維持費がかかるだけの(売却すれば利益は出るが)負債だった高級ブランド時計が、利益を生み出す資産に変わったからだ。

まさに、Tとの出会いによって、高級ブランド時計は、金の卵を産むニワトリになったのだ。一度旨味を知ってしまったものは、もうその味を忘れることはできない。

保有する高級ブランド時計の一部を預託していたオーナーは、残りの保有分の全てを預託する決心をした。

中にはローンを組んで高級ブランド時計を複数購入し、まとめて預託する者も現れた。ローンの金利より預託金の方が何百倍も高かったからだ。

かくして、Tに預託された高級ブランド時計は2000本を大きく上回る本数となったのだった。

トケマッチの紹介

社畜
社畜

高級ブランド時計シェアリングサービス物語、お楽しみいただけましたでしょうか。

奥さま
奥さま

めっちゃ面白かった。

Kの行動は怪しいね。

社畜
社畜

最初から騙す気満々な気がしたでしょ?フィクションだけどね。

ここからは、事実であるトケマッチの沿革などを紹介するね。

奥さま
奥さま

ホームページが閉鎖される前に証拠保全しとかないとね

それでは、会社情報を見ていきましょう。トップページにはこんな文章が掲載されていました。

ネオリバースは人と人をつなぐ会社です。

ネオリバースは、「人と人を繋ぐ(つなぐ)」ことで、皆様に豊かな未来や生活を手に入れるお手伝いをしていきたいと考えております。

高級ブランド時計のシェアリング事業「トケマッチ」、賃貸・売買仲介・注文住宅まで手掛ける総合不動産事業「ハウスーモ」、どちらも私たちのテーマは、「人と人を繋ぐ(つなぐ)」ことです。

近年、顔の見えない取引が多くなる中、人生において高額な取引であるからこそ「信用」は最も大事な課題となります。

こんな時代だからこそ、お客様一人一人との関係を丁寧に築いていくことで不安を解消し、大きな信頼の形へと繋げていければと考えております。

「繋ぐ(つなぐ)」こと、それは人々を繋ぐだけではなく、幸せをつなぐ、未来へとつなぐ、そんなメッセージを届けていく企業でありたい。

ネオリバースは、人をつなぎ、社会へと大きく貢献できる企業を目指して参ります。

合同会社ネオリバース ホームページより

次は、代表挨拶です。

代表挨拶

弊社は2021年に高級ブランド時計のシェアリング事業「トケマッチ」、及び、不動産事業「ハウスーモ」の展開を開始いたしました。お陰様で、多くの皆様よりご支持をいただき、本日まで大きく事業を展開させていただいております。私たちのポリシーは「人と人を繋ぐ(つなぐ)」ということです。借りたい人と貸したい人をつなぐ、買いたい人と売りたい人をつなぐ、そんな人同士の「つながり」を最も大事にしたいと考えております。それは、契約内での「つながり」にとどまらず、お互いが満足し、幸せになれるような関係へと発展させていきたい、という願いがございます。私たちは、そんな皆様のお手伝いができればと思っております。豊富な経験と知識に基づき、お客様のニーズに一つ一つ的確に応え、誠実かつ謙虚に向き合って参ります。今後もお客様に喜んでいただけるよう、社員一同、一層の努力を重ねて参る所存です。どんな小さなことでもお気軽にご相談ください。誠意と熱意をもって敏速に対応させていただきます。今度ともご指導ご支援を賜りますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。

小湊 敬済

合同会社ネオリバース 代表挨拶より

代表挨拶は、とても誠実で立派な内容となっています。ちなみに代表者氏名「小湊 敬済」は偽名で、本名は「福原 敬済(ふくはら たかずみ)」であることが判明しています。

次は会社概要です。

社名 合同会社ネオリバース

所在地 〒540-0028大阪府大阪市中央区常盤町1-4-1-608

代表者 小湊 敬済

TEL 06-4309-6987(代)

FAX 06-4309-6988

メール info@neoreverse.co.jp

設立 2020年7月7日

資本金 777万円

社員数 7名

事業内容 不動産仲介事業、不動産買取再販事業、戸建住宅事業、リフォーム事業、腕時計シェアリング事業、メディア運営事業

主要取引先 株式会社宅建ファミリー共済、株式会社宅建サポートセンター、日本セーフティー株式会社、全保連株式会社、株式会社トロワ、ポスCOM株式会社、マーシュジャパン株式会社、三井住友海上火災保険株式会社、GMOイプシロン株式会社、ヤマト運輸株式会社

所属団体 一般社団法人大阪府宅地建物取引業協会、公益社団法人全国宅地建物取引業協会連合会、公益社団法人全国宅地建物取引業保証協会、公益社団法人近畿不動産流通機構、一般社団法人シェアリングエコノミー協会

許認可 宅地建物取引業免許番号大阪府知事(1)第63048号、古物商許可証番号大阪府公安委員会 第62235R023738号

合同会社ネオリバース 会社概要より

事業内容で気になった点は、最初に書かれていた事業が「腕時計シェアリング事業」ではなかった事ですね。

最初は、不動産関係の仕事を主たる事業としたかったのでしょうか。

合同会社ネオリバースのホームページに掲載されていた画像

大阪府大阪市中央区常盤町1-4-1

また、登記上の所在地の建物とホームページに掲載されていた画像にも、うっかりでは許されないレベルの乖離がありますね。個人的には、悪意があったと言われても文句は言えないと思います。

続きまして、沿革です。

2020年7月 合同会社ネオリバース設立

2020年12月 事務所移転

2021年1月 腕時計シェアリング事業「トケマッチ」サービス開始

2021年6月 「トケマッチ」時計預託本数50本達成

2021年8月 資本金777万円増資

2021年9月 「トケマッチ」時計預託本数100本達成

2021年10月 宅地建物取引業免許取得

2021年12月 「トケマッチ」時計預託本数200本達成

2021年12月 不動産事業「ハウスーモ」サービス開始

2022年4月 「トケマッチ」時計預託本数300本達成

2022年10月 「トケマッチ」時計預託本数500本達成

2023年3月 「トケマッチ」時計預託本数1000本達成

2023年6月 「トケマッチ」シェアリングエコノミー認証マーク取得

2023年8月 「トケマッチ」時計預託本数1500本達成

2023年10月 「トケマッチ」商標登録

合同会社ネオリバース 沿革より

沿革を見ると、法人設立後、最初に行った事業は、腕時計シェアリング事業のようです。

不動産は、その後みたいですね。

また、この沿革以外にも、「メディア出演・掲載情報」や「お知らせ」で、さまざまな情報提供がされていました。

2024.01.31【お知らせ】法人解散によるトケマッチの今後について

2023.11.02【お知らせ】弊社サービス「トケマッチ」の商標申請が登録されました

2023.09.05【お知らせ】TBSテレビ「 THE TIME」に弊社サービス「トケマッチ」のCMが放送開始

2023.09.02【掲載情報】Yahoo!ニュースに弊社サービス「トケマッチ」が掲載されました

2023.08.08【掲載情報】総合週刊誌「週刊SPA!(2023年8月15・22合併号)」に弊社サービス「トケマッチ」が掲載されました

2023.07.21【掲載情報】週刊誌「サンデー毎日(2023年8月6日号)」に弊社サービス「トケマッチ」が掲載されました

2023.06.27【掲載情報】役立つブックシリーズ「2023年度版今の大ヒットはこれだ!!」に掲載されました

2023.06.27【掲載情報】女性週刊誌「女性自身(2023年7月18日号)」に弊社サービス「トケマッチ」が紹介されました

2023.06.07【出演情報】TOKYO MXテレビ「ええじゃないか!!」に弊社サービス「トケマッチ」が紹介されました

2023.06.07【掲載情報】腕時計専門誌「REAL ROLEX(リアルロレックス)Vol.30」に弊社サービス「トケマッチ」が掲載されました

2023.05.15【掲載情報】Yahoo!ニュースに弊社サービス「トケマッチ」が掲載されました

2023.04.26【掲載情報】役立つブックシリーズ「日本が誇るビジネス大賞2023」に弊社サービス「トケマッチ」が選出されました

2023.03.15【掲載情報】経済誌「Newsweek Japan2023年4月4日号」に弊社サービス「トケマッチ」が掲載されます

2023.03.03【掲載情報】週刊誌「週刊新潮2023年3月9日号」に弊社サービス「トケマッチ」が広告掲載されました

2023.02.04【掲載情報】総合トレンド情報誌「Get Navi(ゲットナビ)」に弊社サービス「トケマッチ」が掲載されます

2023.01.27【出演情報】TOKYO MXテレビ「堀潤モーニングFLAG」に弊社サービス「トケマッチ」が紹介されました

2023.01.04【掲載情報】流行情報誌「日経トレンディ No.503」に弊社サービス「トケマッチ」が掲載されました

2022.12.28【掲載情報】総合週刊誌「週刊文春1月26日号」に弊社サービス「トケマッチ」が広告掲載されました

2022.12.20【出演情報】BS11テレビ「 For JAPAN(MC ふかわりょう)」に弊社代表が出演いたしました

2022.12.13【掲載情報】企業経営者向け情報誌「Qualitas(クオリタス)Vol.19」に弊社代表とさらば青春の光 森田哲矢氏の対談が掲載されました

合同会社ネオリバース メディア出演・掲載情報より

代表の小湊敬済氏は、超一流芸能人さらば青春の光 森田哲矢さんと対談されたり、同じく超一流芸能人ふかわりょうさんの番組に出演されたりしていたようですね。

奥さま
奥さま

これは信用してしまうね。

社畜
社畜

サービス開始からたったの2年、地上波テレビのスポンサーになってCM放送開始から5ヶ月で法人解散か。

勘ぐってしまう人がいるのもやむを得ない気がします。

次は不動産関係の事業「HOUSE-MO(ハウスーモ)」の紹介です。

「ハウスーモ」は不動産の売買・賃貸契約に必要な諸費用を最大限まで軽減できる仕組みのご提供に加え、一般には非公開である収益用物件のご提案などもさせていただく新しい形の不動産事業です。
物件をどこよりも安く買いたい、どこよりも安く借りたいというお客様のご期待に添えれるよう、精一杯ご尽力させていただきたく存じますので、お気軽に「ハウスーモ」までお問い合わせください。

ハウスーモは営業を終了しました。
これまでご愛嬌ありがとうございました。

合同会社ネオリバース ハウスーモより
奥さま
奥さま

「ご愛嬌」って…。

煽ってる?

社畜
社畜

あまりにも雑だよね。

もちろん、正しくは「ご愛顧」だと思うけどね。

合同会社ネオリバース ハウスーモより
社畜
社畜

ただ、沿革やメディア出演・掲載情報にも掲載されてなかったから、「ハウスーモ」の利用者は0人だったんじゃないかな。

奥さま
奥さま

損害を被った人がいなくてよかった。

続いては、本丸のサービス「TOKE MATCH(トケマッチ)」の紹介です。

「トケマッチ」は、高級ブランド時計を月額制でレンタルすることができるユーザーと、高級ブランド時計を預託することで毎月の安定した収益を得ることができるオーナーを繋ぐサービスです。
購入するよりも経済的なサブスクリプションと、売却するよりも実利的なシェアリングエコノミーを掛け合わせた、新しい形の腕時計ライフをお楽しみいただけます。

トケマッチはサービスを終了しました。
これまでご愛嬌ありがとうございました。

合同会社ネオリバース トケマッチより
奥さま
奥さま

うわっ、また出た「ご愛嬌」。

完全に煽ってるね。

社畜
社畜

「ご愛嬌」とは、可愛らしくて憎めない様を意味する表現です。「ご愛嬌、ということで」の言い回しで用いると、ちょっとした難点な非礼を寛大に赦してもらえるようにやんわり乞う表現になります。

こちらも証拠画像を残しておきます。

合同会社ネオリバース トケマッチより

最後は、メディア出演・掲載情報で唯一リンク先に内容があった、2024.01.31の【お知らせ】「法人解散によるトケマッチの今後について」です。

法人解散によるトケマッチの今後について

2024.01.31

謹啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。さて、弊社は創業以来3年に亘り皆様のご厚情をいただき、本日まで営業を続けてまいりましたが、諸般の事情により来る2024月1月31日をもちまして、合同会社ネオリバース(腕時計シェアリング事業トケマッチ)を解散することとなりました。弊社にお寄せいただいたご高誼に心から感謝申し上げるとともに、力不足を深くお詫び申し上げる次第です。勝手を申しますが何卒ご容赦くださいますようお願い申し上げます。

弊社トケマッチをご利用中の皆様に対し、今後の流れにつきましては、以下の通りとさせていただきます。

【レンタル商品について】弊社よりレンタル中のユーザーへ書面及びメールにて返却要請をいたします。その際にレンタル商品の返却先住所等を指定いたしますため、ご協力いただけますと幸いです。また、月額レンタル決済は前回の更新を最終とし、2024年2月1日以降は発生いたしませんのでご了承ください。

【預託商品について】預託商品は順次、ご登録住所にご返却させていただく流れとなります。現時点において弊社の解散手続き及びレンタル中等の事情により、明確なご返却日につきましてはご回答できかねますことをご了承ください。ご返却につきましては本日より6ヶ月を目安として発送手配いたしますが、万一ユーザー側の帰責事由等によりご返却が難しい場合、弊社サービス規約第9条及び所有時計の預託に関する同意書に基づき、損害賠償の金額をお支払いさせていただきます。損害賠償の金額のお支払い先はご登録の銀行口座と同一となり、変更は不可となりますためご理解の程よろしくお願いいたします。また、預託使用料は2024年1月末(2023年12月分)のお支払いより送金停止とさせていただきます。

【キャンペーンについて】昨年に開催しておりましたキャンペーンによるAmazonギフト券につきましては、上記、諸般の事情により進呈が困難な状況となります。可能な限り、お早目の送付となるよう尽力いたしますが、こちらも明確な日付はご回答できかねますことをご了承ください。本件に対する弊社へのお問い合わせにつきましては、大変混雑が予想されること、明確なご回答ができかねる状況となりますため、お控えいただきますようお願いいたします。今後は改めて弊社代理人が決定次第、弊社サービスの利用者様へ個別にご連絡させていただきます。これまでに皆様から賜りましたご厚情に対し心より感謝申し上げるとともに、ご迷惑をお掛けする結果となりましたことを深くお詫び申し上げる次第でございます。

2024年1月31日

合同会社ネオリバース

合同会社ネオリバース お知らせより
奥さま
奥さま

Amazonギフト券て何?

社畜
社畜

2023年末に、まもなく預託が2000本に達するから、追加の預託は打ち止めになることが発表されたんだ。

発表に合わせて、「ラストチャンスだからバンバン預けてください。預けてくれたらAmazonギフト券を差し上げます」というキャンペーンが打たれたんだよ。

奥さま
奥さま

2023年末にキャンペーンを打って時計を集めて、2024年1月に法人解散?

これは…。

社畜
社畜

現時点では、これ以上は言えません。

ただ、法人解散に至った「諸般の事情」の説明がないのは不誠実だと思うけどね。

奥さま
奥さま

歯切れが悪いね。

社畜
社畜

わたしも今は「諸般の事情」で言いたいことが言えないので、6ヶ月後に覚えていたら、言いたいことを言おうと思います。

2024年3月6日(水)に続報が入りましたので、記録しておきます。

警視庁は、高級腕時計のシェアリングサービス「トケマッチ」の運営会社「ネオリバース」で代表を務めていた福原敬済容疑者(42)の逮捕状を取り、指名手配しました。福原容疑者は去年12月頃、都内に住む男性からロレックス1本を預かり、今年1月、大阪府の古物商に65万円で売却した疑いがもたれています。警視庁によりますと、福原容疑者は今年1月下旬、運営会社を解散しましたが、同じ時期に出国したことが確認されているということです。警察庁によりますと、「トケマッチ」をめぐっては、全国で13都府県の警察が44件の被害届を受理し、捜査を行っています。

Yahoo!ニュースより

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