石垣島で楽天モバイルは繋がらない？【絶望】楽天回線エリアの闇

2021年9月1日に、楽天モバイルのサービスエリアが更新されました。今回の更新では、2021年8月2日時点の楽天回線エリアが表示されるようになっていました。

前回の記事以降も今回までに数回の更新がありましたが、更新のたびにエリア拡大時期が先延ばしされています。

石垣島の中心部がカバーされるのは、2021年10月末の予定です。

前回の記事で、楽天回線エリアにもかかわらず、楽天の電波を拾えないという記事を書きました。

その後、2ヶ月経ちましたので現状を調べてきました。

2021年9月1日に更新された、石垣島の楽天回線エリア。

まず、2021年9月1日に更新された、石垣島の楽天回線エリアをご覧下さい。

比較のために、2021年6月11日に更新された楽天回線エリアも載せておきます。なにも変わってないですね。エリア拡大時期が遅くなった以外。

拡大します。

今回は、赤枠で囲った『新港地区(南ぬ浜町)』で楽天回線の電波を計測することにしました。

2021年6月11日からずっと楽天回線エリアと表示されているので、ここなら間違いないでしょう。

電波の強さはどれくらいで、回線の速度はどの程度なのでしょうか。

石垣島『新港地区(南ぬ浜町)』の楽天回線エリアの状況

さっそく、『新港地区(南ぬ浜町)』に行ってきました。エリアマップでは、地区全体が楽天回線エリアになっています。

サザンゲートブリッジを越えると、『新港地区(南ぬ浜町)』です。2020年春には20万トン級の客船の受け入れが可能になるよう『新港クルーズ岸壁』の整備が進められていたようですが、残念ながら2021年9月現在、工事は遅れているようです。

公園の部分は、東京2020オリンピックで盛り上がった『スケボー』の練習に勤しむスケートボーダーたちが沢山います。釣りも盛んです。

では、本題です。画像の位置で、楽天回線への接続状況を確かめます。

パートナー回線からの切り替えに時間がかかる場合があるようなので、2〜3分待ってみました。接続できないので、機内モードと解除を切り替えたりしてみました。結果は、

パートナー回線にしか接続できませんでした。

確かめるまでもありませんが、グーグルマップで楽天が掲載しているエリアマップの楽天回線エリア内であることを確認しました。

場所が悪いのでしょうか。西側へ移動してみましょう。

これ以上は、関係者以外立入禁止です。楽天回線の状況を測定してみます。

予想通り、楽天回線の電波は拾いません。パートナー回線エリアの表示のままです。

楽天回線の周波数は、遮蔽物に弱いとのことです。注意書きに、「楽天回線エリアであっても、地下、屋内、大きな商業施設ビルの屋内等の場所、電波状況によってパートナー回線を利用する通信となる場合があります。」と書いてあります。

しかし、ここには建物が建っていません。

高いものといえば、公園内の5m程度の丘と、トイレの建物くらいでしょうか。木はありますが、この程度で電波が届かなければ、どこにも電波は届かないでしょう。

今回の計測で使用した機種

今回の計測で使用した機種も、前回同様に　『Rakuten Hand　楽天ハンド』です。

楽天モバイルでは、『動作保証外の製品では、楽天回線エリアに自動で切り替わらない場合がございます。』と説明があります。

しかし、楽天回線の電波を受信するように設計された機種なので、接続できなかったのは機種のせいではありません。

公式に、『楽天回線対応製品をご利用いただけますようお願いいたします。』と記載されています。

なお、『動作保証外の製品で楽天回線エリアに自動で切り替わらない場合は以下の方法をお試しください。』と書かれていたので、『機内モードON/OFF』と『製品再起動』も試しています。

楽天回線エリアマップの言い訳

楽天モバイルは、電波が繋がらない言い訳に、様々な保険をかけています。

これは、先程のものです。しかし今回の計測では、電波状況に影響を与えるような遮蔽物はありません。

楽天回線エリアは、実際に計測したわけではなく、建てたアンテナ性能の理論値から導き出しているという言い訳です。

しかし今回は、全体が楽天回線エリアと表示された狭い人工島で計測しています。侵入できる東側半分の道路を隅々まで回って。

アンテナが本当に建てられているのであれば、全く楽天回線の電波を掴まないことはありえません。アンテナが本当に建てられているのであれば。

これから楽天モバイルの契約を考えている人へ

これから楽天モバイルの契約を考えている人は、ここから先のことを考慮して検討していただければと思います。

まず、公式に示されている『楽天回線エリア』は、全く当てになりません。

高速通信が使い放題で、月額3,278円(税込)なら安いと考えているのであれば、残念ながら失敗します。

楽天回線に繋がらないのは、電波状況のせいではありません。アンテナが立っていない、または稼働していない可能性が高いです。でなければ、今回の計測結果の説明がつきません。

パートナー回線で5GBを使い切ると、1Mpbsとなります。使えない速度ではありませんが、高速とは言えません。

月額3,278円出せば、20ギガ程度の高速通信ができるMVOやMVNOは沢山あります。

通信費は、固定費の中でも最も節約しやすい項目です。自分にあったプランを探して、賢く節約しましょう。

楽天モバイルを契約するのであれば、必ず、生活圏が楽天回線エリアであることを『独自に』確認してからにしてください。くれぐれも楽天モバイル公式の『エリアマップ』に騙されないようにしてください。

『独自に』とは、例えば、家族や友達が楽天モバイルを使っていて楽天回線の電波を掴んでいる、といった場合です。

現在お使いのスマホで調べることもできます。設定で、モバイルネットワークの自動選択をオフにして、選択できるモバイルネットワークの一覧に『44011』や『Rakuten』の表示があれば、そこは楽天回線エリアです。

※2021年12月28日に更新された、2021年12月1日時点の楽天回線エリアの記事もご覧ください。