2021年6月11日に、楽天モバイルのサービスエリアが更新されました。
石垣島も、市街地の一部が、楽天回線エリアに入りました。
『遅い』『つながらない』と評判の楽天モバイルですが、実際はどうなのでしょう。
さっそく、接続状況を確かめるために、楽天回線エリアに行ってきました。
2021年6月11日に更新された、石垣島の楽天回線エリア。
まず、2021年6月11日に更新された、石垣島の楽天回線エリアをご覧下さい。
エリアマップの、濃いピンクの部分が、2021年6月11日現在の楽天回線エリアです。
狭いと思われるかもしれませんが、石垣島の市街地は、この濃いピンクの部分とその南の部分(地図で言うと下の方)で、人口はここに集中しています。
もう少し拡大してみます。
石垣市役所がある美崎町は、エリアから外れていますね。
中心部や住宅街は、用地の取得がうまく行っていないのでしょうか。中心部より北寄りの部分だけが楽天回線エリアのようです。
石垣市中央運動公園の半分くらいが楽天回線エリアに入っているので、そこで通信速度を測ってみましょう。
石垣市中央運動公園の楽天回線の状況
さっそく、石垣市中央運動公園に行ってきました。エリアマップでは、北半分が楽天回線エリアになっています。
石垣市独自の非常事態宣言で、公園は閉鎖されていたので、北側の道路に回ります。
赤い○の位置で、楽天回線への接続状況を確かめます。
パートナー回線からの切り替えに時間がかかる場合があるようなので、2〜3分待ってみました。接続できないので、機内モードと解除を切り替えたりしてみました。結果は、
パートナー回線にしか接続できませんでした。念のため、グーグルマップで位置を確かめましたが、楽天回線エリア内であることは間違いありませんでした。
楽天回線エリアギリギリの部分なので、接続状況が悪いのかもしれません。もう少し楽天回線エリアの内側に入ってみましょう。
県道208号線とシードー線の交差点の楽天回線の状況
石垣市中央運動公園から西(地図では左)に2kmほど歩きます。
バンナ公園の入口、県道208号線とシードー線の交差点に到着しました。
先程と同様に、機内モードと解除を切り替えたり、2〜3分待ったりして楽天回線への接続を試みましたが、接続できませんでした。
位置は、間違いありません。楽天回線エリアマップの楽天回線エリアに入っています。かなり余裕を持って。
楽天回線の周波数は、遮蔽物に弱いとのことです。注意書きに、「楽天回線エリアであっても、地下、屋内、大きな商業施設ビルの屋内等の場所、電波状況によってパートナー回線を利用する通信となる場合があります。」と書いてあります。
しかし、ここに遮蔽物はありません。草むらです。
さらに、エリアに間違いがないように、楽天回線エリアマップに名前が出ていた『やしの実保育園』さんのそばにも行ってみました。
接続を試みましたが、楽天回線には接続できませんでした。
じつは、楽天回線エリアについては、もう一つ注意書きがあり、「サービスエリアは計算上の数値判定に基づき作成しているため、該当の通信状況と異なる場合があります」と書かれています。
楽天回線エリアは、実際に計測したわけではなく、建てたアンテナ性能の理論値から導き出しているという言い訳です。これなら、もう何でもありですね。
石垣島は、高い建物がないので、理論値通りになりそうなものですが、本当にアンテナを建てたのか疑ってしまいます。
今回の計測で使用した機種
今回の計測で使用した機種は、Rakuten Hand 楽天ハンドです。
楽天回線の電波を受信するように設計された機種なので、接続できなかったのは機種のせいではありません。
もちろん、パートナー回線へのバンド固定などは行なっていません。
つまり、楽天モバイルは、楽天回線に接続できないエリアを、楽天回線エリアと表示しているということです。
楽天モバイルの契約を考えている人へ
これから、楽天モバイルの契約を考えている人は、ここから先を必ず読んでください。
パートナー回線での高速通信は、5GB/月までしか使えません。使い終わると1Mbpsまで速度が落ちます。このデータ容量と通信速度なら、もっと使えるMVNOが沢山あります。
例えば、『mineo』の音声通話対応の10GBコースは月額1,958円(税込)。20GBコースが2,178円(税込)。そして、使い切っても1.5Mpbsで使い放題です。高速が必要なときだけ切り替えれば、20GBで充分な人がほとんどではないでしょうか。
一方、楽天は月額3,278円(税込)です。パートナー回線で5GBを使い切ると、1Mpbsとなります。高速と低速の切り替えもできません。
楽天回線が安定しないのであれば、楽天モバイルをメインで利用する理由はありません。
他にも、自分の利用状況に合わせてMVNOを探せば、通信費はかなり節約できます。
また、発表されている楽天回線エリアは、全く当てになりません。楽天回線エリアマップだけを見て、楽天回線エリアだと思い込み、契約してしまわないように気をつけましょう。
もちろん、楽天モバイルにもメリットがあります。
それは、『Android端末であれば音声通話・SMS送受信が無料』であること、『楽天市場のSPUが＋1倍』であること、そして『月1GBまでであれば月額料金が0円』であることです。
つまり、音声通話専用のサブとして運用すれば、通信費をさらに節約できます。データ通信を使わなければ0円ですから。
社畜は、2021年4月7日までに契約できたので、1年間無料の対象者です。
しかし、今の楽天回線エリアの状況が続けば、1年後には変更するしかないと考えています。そして、それまでに自分にあったプランを提供してくれるMVNOを探しておこうと思います。
さらに、改悪も頭に入れておく必要があります。
『Android端末であれば音声通話・SMS送受信が無料』となっていますが、2021年6月23日までは、iOSも無料の対象でした。6月24日からは一部有料となります。楽天モバイルが、iPhoneの取り扱いを正式に開始したのが2021年4月30日です。まさに、あっと言う間の改悪でした。
以前、楽天経済圏との付き合い方の記事を書きました。
楽天は、サービスを改悪することに躊躇しません。
わたしたちは、改悪されたら、すぐに別のサービスに乗り換えられるように準備しておく事が大切です。
※2021年9月1日の状況を更新しました。こちらもご覧ください。
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